「ファシアを知るシリーズ 世界でファシア(筋膜)のトレーニングとは?」
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
今回は「ファシアを知るシリーズ 世界でファシア(筋膜)のトレーニングとは?」について、最新の研究と世界的トレンドをふまえて分かりやすくお話しします。
いま世界中のトップアスリートや治療家、トレーナーたちが共通して語るのは
「個別の筋肉だけを意識して鍛える時代は終わった」
ということです。
海外のスポーツ現場では、体は「筋肉の集まり」ではなく「筋膜のネットワーク」としてとらえられています。
ランニング、サッカー、バスケットボール、格闘技、ダンス、リハビリなど、あらゆる分野で“ファシアトレーニング”が主流になりつつあります。
ここでは、世界で実際に使われているファシアトレーニングの本質をまとめてお伝えします。

世界のファシアトレーニングに共通する考え方
世界中で共通するのは
筋肉を個別に鍛えるのではなく
筋膜のつながり全体で鍛える
という発想です。
例えば
腹筋だけ
太ももだけ
体幹だけ
といった部分強化ではなく、
足裏からふくらはぎ
ふくらはぎから太もも
太ももから体幹
体幹から腕
といった「ライン(チェーン)」を滑らかに使えるようにすることが中心となっています。
理由
筋膜は全身を覆うネットワークで、力の伝わり方を決めている
筋膜が硬い、水分が足りない(脱水)、滑らない状態だとパフォーマンスが落ちる
故障のリスクは筋肉ではなく“筋膜の不調”で増える
これが、世界でファシアトレーニングの重要性が高まっている理由です。

世界で主流のファシアトレーニング
① 弾性(Elasticity)を鍛える
ファシア研究の中心人物ロバート・シュライプ博士は
「ファシアは筋肉より弾性エネルギーを蓄える」
と述べています。
つまり、バネのように“伸びて縮む力”こそがファシアの役割です。
主な方法
小さなジャンプ(バウンス)
軽いスプリング動作
反動を利用したリズム動作
方向転換のドリル
特徴
筋肥大ではなく、伸長反射を活かす
とくに日本人に不足しがちな“バネ感”を作れる
このトレーニングは世界の陸上、サッカー、バスケ、ダンスで最重要視されています。
世界で主流のファシアトレーニング
② 伸長テンション(Long-Length Tension)
これはアナトミートレイン(Thomas Myers)の概念に基づくものです。
身体の長い筋膜ライン(背面ライン、前面ラインなど)に対して
伸ばしながらテンションをかけて鍛える
という方法です。
特徴
ストレッチと筋トレの中間のような刺激
長い距離で力を発揮できるようになる
全身のつながりが強くなる
具体例
股関節を伸ばしたランジ
手足を長く伸ばすヨガのポーズ
捻りながら荷重するトレーニング
海外のヨガ指導者、ピラティス指導者の多くが、すでにこの考えを採用しています。

世界で主流のファシアトレーニング
③ テンセグリティ(Tensegrity)を整える
テンセグリティとは、
身体は部分ではなく“構造全体で支え合っている”
という考え方です。
筋膜は全身を立体的に包み込むネット構造で、どこかが縮むと別の場所で張力が変わります。
主なトレーニング
バランス課題で全身の張力を整える
足裏から頭まで一直線に伸ばすラインエクササイズ
呼吸で体幹の張力(プレッシャー)を調整する
欧州のスポーツ科学では
「ファシアの張力の乱れが怪我の入口になる」
と研究で示されています。

世界で主流のファシアトレーニング
④ 足部・足底のファシア強化(Foot Fascia Training)
いま世界のトレーナーが最も重要視しているのが“足のファシア”です。
理由
足裏は体の中で最も重要なファシアセンサー
全身のテンションバランスを決める
地面からの入力を処理し、バネの出力を作る
主なトレーニング
足指の細かなコントロール
前足部での荷重安定
アーチの反応性トレーニング
近年、日本でも注目されている「Hyperarch Fascia Training(HFT)」は、この足底ファシアを鍛える世界的な潮流の一例です。
世界のファシアトレーニングに共通するNG行動
以下は世界のファシア専門家が避けるべきと言うものです。
筋膜を強く押しすぎる
長時間の強いストレッチ
筋肉だけを孤立させるトレーニング
重量だけを追うトレーニング
理由
筋膜は強い刺激で逆に硬くなる
局所的な負荷は全身のつながりを壊す
伸ばしすぎは組織が不安定になる
ファシアを鍛えるとは、
力よりも“しなやかさ”
重量よりも“つながり”
を重視することなのです。
世界で共通するファシアトレーニングの結論
世界の潮流をまとめるとこうなります。
筋肉を鍛える時代から
筋膜というネットワークを整えて使う時代へ
ファシアを理解すると
なぜ怪我が続くのか
なぜパフォーマンスが伸び悩むのか
なぜ腰痛や膝痛が繰り返すのか
その理由がすべて説明できます。
ファシアの健康こそが身体の性能を決める。
これは今や世界の常識になりつつあります。
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
-
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。
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