「運動不足でもスポーツしすぎでもぎっくり腰になる理由2」

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。

今回は
「運動不足でもスポーツしすぎでもぎっくり腰になる理由2」
として、もう少し細かく「筋膜(ファシア)と慢性痛の関係」という視点を加えて
分かりやすく解説します。

結論からお伝えします

運動不足でも、スポーツをしすぎていても、ぎっくり腰が起こる理由は同じです。
それは、筋膜が滑らなくなり、逃げ場を失い、限界でロックするからです。

筋膜の状態が破綻したとき、その結果としてぎっくり腰が起こります。
正反対に見える生活習慣が、同じ結果を生む理由はここにあります。

まず理解してほしい「筋膜の役割」

筋膜は、筋肉や骨を包み、全身をつなぎ、力を伝え、動きを調整するネットワーク状の組織です。
筋膜は
動くことで潤い
適度に使われることで柔らかさを保ち
張力が全身に分散されていると安全
という性質を持っています。

逆に
動かなさすぎても
使いすぎても
筋膜は正常に機能できなくなります。

運動不足でぎっくり腰になる理由 筋膜の視点

運動不足の人は、一見すると「腰に負担をかけていない」ように見えます。
しかし、筋膜では次のことが起きています。

同じ姿勢が長時間続く
股関節や背中が動かない
呼吸が浅くなる
筋膜が乾き、滑らなくなる

筋膜は、動かない部分を嫌います。
その結果、動かない場所の代わりに、動ける場所へ張力を集中させます

その集中先が、腰です。
特に、腰背部と骨盤の境目に負担が集まります。

この状態で
靴下を履く
くしゃみをする
物を拾う
といった何気ない動きが加わると、筋膜は限界を超えて一気にロックします。
これが、運動不足タイプのぎっくり腰です。

スポーツしすぎでぎっくり腰になる理由 筋膜の視点

一方、日常的に運動やスポーツをしている人でも、ぎっくり腰は起こります。

この場合、筋膜では次のような状態が起きています。

同じ動きを繰り返している
特定の筋肉や筋膜ばかり使っている
回復する前に次の負荷がかかる
筋膜が疲労し、弾力を失っている
柔軟性が低下し、滑りが悪くなっている
繰り返し腰に負担が集中し、筋膜が強度を保つために肥厚している
腰を曲げた姿勢が続く競技では、伸ばされながら力を出す状態が続く

筋膜は、強い刺激や引き伸ばされすぎに対して、防御的に硬くなります。
スポーツで疲労した筋膜は、一見柔らかそうでも、実は逃げ場を失った張った状態です。

この状態で
フォームが少し崩れた
疲れが抜けていない
集中力が落ちた
瞬間に、腰でロックが起こります。
これが、運動しすぎタイプのぎっくり腰です。

正反対なのに、同じ結果になる理由

運動不足と運動しすぎ。
真逆に見えますが、筋膜の視点では共通点があります。

それは、筋膜が正常に滑っていないという点です。

運動不足では
動かなさすぎて滑らない。

スポーツしすぎでは
疲労と過負荷で滑らない。

原因は違っても、結果は同じです。
筋膜の滑走不全と張力集中が起こり、腰で限界を迎えます。

ぎっくり腰は突然起きたわけではありません

多くの方が「急にやった」と感じますが、実際には
数週間
数か月
あるいは数年
かけて筋膜の状態が積み重なっています。

ぎっくり腰は、壊れた瞬間ではなく、耐えていた筋膜が限界を迎えたサインです。
重い、張っているなど、なんだかの形で腰はサインを送っているはずですが、それに気が付かないほど、慢性化したケースも多くあります。

だから「筋力」だけでは防げません

筋力があるスポーツ選手が腰痛のために引退したり
長期の離脱をしたりということを聞いたりします。
一見、あんなにいつも動いていて、しかも筋力も一般の人よりも強靭なはず…。
なぜなのでしょうか?

筋力の強さの中にしなやかさがあるかどうかが重要な要素なのです。
単に柔らかいだけでは、強靭さという意味では弱い。

筋肉が収縮して力を生み出しますが、筋細胞のアクチンとミオシンがスライドして短くなると言われています。筋膜というコラーゲンが作り出す張力と筋細胞の収縮の両方の要素が大切なのです。

必要なのは、筋膜が
滑れる
張力を分散できるコラーゲンの柔らかさ
回復できる
状態を保つことです。

筋膜から見たぎっくり腰予防の共通ポイント

運動不足の人も、スポーツをしている人も、共通して大切なのは次の点です。

同じ姿勢、同じ動きを続けない
腰だけに負担を集めない
小さな動きを日常に入れる
呼吸を止めない
回復の時間を確保する
柔軟性を保ち、筋膜の質を落とさない

筋膜は、1箇所を強靭にするよりも一つ先、二つ先の関節を
またいで考えて全体のバランスとして「偏らせないこと」が何より重要です。

まとめ

運動不足でも、スポーツしすぎでも、ぎっくり腰になる理由は同じです。
筋膜が滑らなくなり、腰に張力が集中し、限界でロックするからです。

ぎっくり腰は、弱いから起きるのではありません。
頑張りすぎた筋膜が守りに入った結果です。

スポーツや重労働など、動かし過ぎ(1箇所に負担かけ過ぎ)の場合は
「柔軟性の改善をメイン」にケアする
 

デスクワークや座り過ぎ、運動していないなど、動かな過ぎの場合は
「運動など動かす(収縮など)をメイン」にする

この視点を持つことで
予防の考え方
ケアの方向性
再発防止
が大きく変わります。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ

直接ご予約できます。

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。