腰痛が痛み止めや湿布だけでは良くならない…。痛みについての大切なこと。
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
「腰が痛いから湿布を貼っている」「薬を飲めば一時的に楽になる」――そんな経験、あなたにもありませんか?
実際に私も頭痛の予兆を感じたら、頭痛が出る前に薬を飲んでしまうような生活をしていました。
確かに、痛み止めや湿布はその場のつらさを和らげてくれます。ですが、残念ながらそれだけでは根本的な改善にはつながらないことは皆さんの承知の上だと思います。
今日は、20年以上も前から筋膜に着目しているマイオファッシャル・リリース(MFR)の創始者である ジョン・F・バーンズ氏がどのように「痛み」をとらえているのかを、わかりやすくお伝えします。
痛みは「悪者」ではなく「身体の声」
多くの人は「痛み=悪いもの」「なくすべきもの」と思っていますよね。
でもバーンズ先生は、痛みを身体からの大切なメッセージだと考えています。
「ここが詰まっているよ」
「ちょっと無理しすぎているよ」
こんなサインを出してくれているのが、痛みなのです。
薬で抑えてしまうと一時的には楽ですが、原因はそのまま。つまり身体の声を消してしまうことになりかねません。

筋膜(ファシア)のこわばりが痛みをつくる
では、なぜ痛みが続くのでしょうか?
その一因として注目されているのが**筋膜(ファシア)**です。
筋膜とは、全身をつなぎ、筋肉や骨、内臓を包んでいるうすい膜のこと。まるで身体を包む全身タイツのような存在です。
・長時間同じ姿勢を続ける
・ケガをする
・強いストレスを受ける
こうしたことで筋膜が硬くなると、神経や血流を圧迫し、慢性的な痛みや不調につながります。
レントゲンやMRIで「異常なし」と言われても、筋膜の問題が隠れていることは少なくありません。

痛い場所=原因の場所とは限らない
「腰が痛いなら腰に原因がある」――そう思いがちですが、必ずしもそうではありません。
たとえば…
・昔の足首のねんざ
・手術のあと
・心のストレス
これらが遠回りして腰痛につながることもあります。
バーンズMFRでは、身体を全体としてひとつのつながりととらえ、根っこの原因を探っていきます。
「癒しの痛み」と「危険な痛み」
施術中に「痛い」と感じると不安になりますよね。
でも、MFRでは痛みを2種類に分けて考えます。
- 我慢して組織を壊してしまうような危険な痛み
- 身体がゆるんでいくときに感じる「癒しの痛み」
MFRで大切にするのは、後者の「癒しの痛み」です。
これは「効いている証拠」であり、不思議と心地よさと安心感が同時にある感覚なのです。
痛みには「心の記憶」も関わる
バーンズ先生は、痛みを「身体だけの問題」とは考えていません。
実は、心の感情や過去の記憶も関わっているのです。
過去のケガやつらい出来事は、筋膜のこわばりとして残り、長引く痛みをつくります。
施術中に身体がゆるむと、ふっと涙が出たり、気持ちが軽くなったりすることがあります。これは心と身体が同時に解放されているからなのです。
背中の治療中に記憶が蘇り、泣き出すということがあるということをマイオセラピーの創始者、辻井先生からも聞いたことがあります。
時間をかけてゆっくり解放する
一般的なマッサージやストレッチは数秒から数十秒の刺激が中心ですが、MFRは違います。
数分以上かけて、じっくり圧をかけ続けるのです。
そうすることで、筋膜の奥深くにまで働きかけられ、表面的なほぐしでは届かない、根本的な痛みの原因を解放できます。

まとめ
ジョン・F・バーンズ先生の考える「痛み」とは――
- 痛みは悪者ではなく、身体の声
- 筋膜のこわばりや心の記憶が、長引く痛みの背景にある
- 「癒しの痛み」を通して、身体と心の奥から回復していく
あなたの痛みも、ただの「症状」ではなく、身体が発している大切なサインかもしれません。その声に耳を傾け、私たちは一緒に根本から整えていきます。
神谷町で「慢性腰痛」「背中の凝り」にお悩みの方へ。
薬や湿布で一時的にごまかすのではなく、ファシア(筋膜)からのアプローチで本当の改善を目指しませんか?
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。







