心やストレスが腰痛にどれくらい影響しているのか?
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
腰痛と聞くと「姿勢が悪いから」「年齢のせい」「運動不足」など、どうしても身体的な原因ばかりに注目しがちですよね。
でも実際には心やストレスの影響が、腰痛に大きく関わっていることをご存じでしょうか?
この記事では、心と身体のつながりに焦点をあて、ストレスがどのように腰痛に影響するのか、そして改善のヒントについてわかりやすく解説していきます。
ストレスで身体が固まるのはなぜ?
「嫌なことを思い出すと肩がすくむ」「緊張するとお腹が痛くなる」――そんな経験、誰にでもありますよね。
これはまさに、心の状態が身体に直接影響を与えている証拠です。

ストレスや強い感情は、自律神経やホルモンを通じて筋肉を緊張させ、余計な“力み”をつくります。
そして、その緊張が長時間続くと、筋肉や筋膜がこわばり、結果的に腰痛や背中の張りといった症状につながってしまうのです。
実際に、当院に通っている患者さんの中にも、印象的なケースがありました。
「ブラック企業で働いている」とご自身で話されていた方は、常に身体の緊張が抜けにくい状態でした。心のストレスが絶え間なく身体に影響を与えていたのです。
また、仕事がとても忙しく、お酒や甘いものをほとんど摂らないのに「血糖値が高くて困っている」という方もいました。これは、忙しさによる強いストレスが続き、身体が“血糖値を上げるホルモン”を分泌して対処していたためだと考えられます。
このように、心の緊張やストレスは単に「気持ちの問題」ではなく、筋膜の硬さや腰痛、さらには血糖値などの体内環境にまで影響を及ぼすのです。
感情と身体の歴史はつながっている
私たちの身体には「歴史」があります。
・身体の歴史=ファシア(筋膜)の状態
・心の歴史=トラウマや感情の記憶
嫌だったことを繰り返し思い出したり、人に話してわかってもらいたい気持ちから何度も口に出したりすると、その出来事がさらに強固に刻まれてしまいます。
そしてトラウマやストレスが心の中に固定されると、身体もその緊張を記憶してしまうのです。

感情は「動かす力」
「感情」という言葉は、ギリシャ語で「動かす」という意味を持っています。
つまり感情とは、私たちの身体や心を駆動するエネルギーのこと。
感情はとても強力で、身体の機能を左右するほどの影響力があります。
例えば、泣いたあとにスッキリした経験はありませんか?
これは感情を表に出すことで、体内に溜まっていた緊張やストレスが解放され、身体が軽くなるからです。
感情と筋膜(ファシア)の深い関係
近年の研究では、感情を伝える「神経ペプチド」という分子が、筋膜を通じて全身を巡ることが分かってきました。
つまり、感情は筋膜を通して身体全体に影響を与えるということです。
感情を抑え込むと、それは筋膜の中に沈み込み、身体の緊張や重さとなって残ってしまいます。
逆に、感情を適切に表現したり、解放することで、筋膜の流れもスムーズになり、痛みや不調の改善につながるのです。
ストレスが腰痛を悪化させるメカニズム
- 嫌な出来事を思い出す
- 身体が反応し、筋肉が硬直する
- 筋膜が引っ張られて全身のバランスが崩れる
- 血流や神経の働きが悪くなる
- 腰痛や背中の凝りとして症状が現れる
このように、心の影響が身体を通じて痛みを引き起こしているのです。
筋膜リリースで「心と身体」をゆるめる
当院が専門としている筋膜リリースは、単に筋肉をほぐす施術ではありません。
身体の緊張を解きながら、感情やストレスが滞りなく流れていく環境をつくるケアです。
筋膜は全身をつなぐネットワークであり、感情を伝える大切な通り道でもあります。
筋膜をやさしく解放していくことで、
- 身体の痛みが軽くなる
- 呼吸が深くなる
- 気持ちが落ち着く
といった変化が自然に訪れます。
感情を抑え込むとどうなる?
感情を押し殺してしまうと、筋膜システムに「重荷」として蓄積されてしまいます。
その結果、エネルギーが滞り、
- ネガティブな気分にとらわれやすい
- 身体の緊張が続く
- 本来の力が発揮できない
といった悪循環が生まれます。
感情を流すことは、腰痛改善だけでなく、心身の健康にとって欠かせない要素なのです。
筋膜ケアで取り戻す本来の自分
私たちの目標は、痛みを一時的に和らげることではなく、「痛みのないアクティブな生活」を取り戻すことです。
そのために必要なのは、
- 筋膜の制限をやわらげる
- 身体の流れを整える
- 感情と身体のつながりを解放する
この3つです。
筋膜ケアは、身体の緊張をほどきながら、心の奥に溜まったストレスや感情の滞りまで解放していくアプローチ。
それはまるで、曇った窓ガラスを磨いて、本来の光を取り戻すような体験です。

まとめ
腰痛は、必ずしも「年齢」や「筋肉の衰え」だけが原因ではありません。
心やストレスが、腰痛をつくり、長引かせる大きな要因となっています。
感情は私たちを動かすエネルギーであり、抑え込むのではなく「流す」ことが大切です。
筋膜リリースを通じて身体の緊張を解放すれば、心と身体は同時に軽くなり、痛みのない暮らしに一歩近づけます。
「心と身体は切り離せない」――腰痛改善のカギは、まさにこのつながりにあります。
腰痛や背中の凝りでお悩みの方は、一度ご相談ください。
筋膜ケアを通じて、身体だけでなく心まで整う新しい感覚をぜひ体験していただければと思います。
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
-
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。






