「筋膜の癒着やこわばりはこう見分ける!自分でできるチェック法と整え方」
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
「筋膜が硬い」「癒着している」と聞いたことはあるけれど、実際に自分でどうやってわかるのか?
「腰や背中の張りが取れない」「マッサージをしてもすぐ戻る」――そんな方は、筋膜の“こわばり”が関係しているかもしれません。
この記事では、ファシア(筋膜)の視点から、
癒着を自分で見分ける方法と、整え方のポイントをわかりやすくお伝えします。

1. 筋膜(ファシア)とは? ― “全身を包むネットワーク”
筋膜とは、筋肉や骨、内臓、神経までも包み込み、全身をひとつにつなぐ“薄い膜”のネットワークです。
健康な筋膜は、層どうしがスムーズに滑り合うことで、私たちはしなやかに動けています。
ところが、日常の中で次のような状態が続くと、この「滑り」が悪くなり、筋膜が“張りつく(癒着)”ようになります。
癒着を起こしやすい要因:
- 長時間の同じ姿勢(デスクワーク、立ち仕事など)
- 運動不足による血流・リンパの滞り
- ストレスや浅い呼吸による緊張
- ケガ・手術後の回復過程での組織硬化
- 冷えや水分不足
筋膜は温度や水分に影響を受けやすい「非ニュートン性」の組織。
つまり、動かさない・冷やす・潤いがないほど、硬くこわばりやすくなります。
その結果、「肩を回すと引っかかる」「腰を反らすと突っ張る」といった不快感が現れます。

2. 筋膜の癒着・こわばりを自分で見分ける5つのチェック法
まず、身体の“感覚”を通して筋膜の状態を見極めます。
自分でも次のような簡単なセルフチェックが可能です。
【チェック①】動かしたときに「引っ張られる感覚」がある
前屈やひねりの動作で「どこかが突っ張る」「皮膚の下が引っかかる」ように感じたら、
筋膜の滑りが悪くなっているサインです。
特に、腰を曲げたときに太ももの裏や背中に引っ張られ感がある場合、
“腰ではなく下肢の筋膜”が硬くなっているケースが多く見られます。
【チェック②】左右で動きやすさが違う
「右はスッと動くのに、左だけ重い」――そんな左右差があるとき、
筋膜がねじれている可能性があります。
このねじれ(トーション)は全身のバランスを崩し、腰や背中の痛みを引き起こします。
【チェック③】皮膚をつまむと動かない部分がある
お腹や太ももを軽くつまんで、皮膚を左右にずらしてみましょう。
スッと動く部分と、動きが悪く“引っかかる”部分があれば、そこは表層の筋膜が癒着しています。
とくにお腹や背中は、デスクワークなどで動きが少なく、癒着が起こりやすい場所です。
【チェック④】押すと“ズーン”と響く場所がある
軽い圧でも深部に鈍い痛みが響くときは、筋膜の層が硬くなっているサインです。
これは「痛み=壊れている」ではなく、感覚が鈍っていた組織が反応している状態。
このような部分を“リリースポイント”として丁寧に解放していきます。
【チェック⑤】同じ姿勢を続けるとすぐ疲れる
筋膜は動くことで潤いを保つ組織です。
同じ姿勢でいると“乾いたファシア”になり、滑りが悪化します。
「座っているだけで腰が張る」「立ちっぱなしで背中が固まる」などは、筋膜が乾燥・硬化しているサインです。
3. 「筋膜のこわばりが出やすい場所」とは?
筋膜の癒着は、身体の“よく動かす部分”よりも、“動かない部分”に起こりやすい傾向があります。
特に以下のエリアは要注意です。
| 部位 | 原因・特徴 |
|---|---|
| 背中〜腰 | 長時間の座位姿勢で胸腰筋膜が硬くなりやすい |
| お尻〜太もも裏 | 骨盤の動きを制限し、腰に負担を集中させる |
| お腹 | 呼吸の浅さ・ストレスで横隔膜や腹部筋膜がこわばる |
| 首・肩 | スマホや緊張で防御反応が続きやすい |
筋膜は全身をつなぐ「テンセグリティ構造(張力バランス)」を保っています。
そのため、一箇所の硬さが離れた部位(例:足〜腰、胸〜首)にまで影響するのです。

4. 自分でできる「筋膜を整えるセルフケア」
癒着をゆるめるポイントは、「強く押す」ことではなく「ゆっくり感じる」こと。
筋膜は時間と圧に反応するため、“やさしく・静かに”が基本です。
●① 呼吸リリース(お腹・腰の深部)
- 仰向けに寝て、お腹に手を置く
- 鼻からゆっくり吸ってお腹をふくらませる
- 口から長く吐きながら身体が沈む感覚を味わう
→ 1〜2分行うだけで、横隔膜と腰の筋膜がゆるみ、全身のつながりが戻ります。
●② テニスボールリリース(お尻・背中)
- テニスボールをお尻の横(坐骨の外側)に置く
- ゴリゴリ転がさず、90秒ほど静止する
- 深呼吸を繰り返す
→ 「待つ」ことで筋膜が反応し、圧がゆっくり溶けていきます。
●③ 体側ストレッチ(体のつながりを整える)
- 両手を頭の上に伸ばす
- 片側にゆっくり倒して、体側〜腰を伸ばす
- 呼吸を止めずに3回深呼吸
→ 背中から体側、骨盤までのファシアルラインが整います。
●④ 温熱ケア(ファシアを“溶かす”)
筋膜は温度によって状態が変わる組織です。
温めることで粘性が下がり、柔軟に動けるようになります。
- 湯船につかる(20分ほど)
- ホットタオルで腰やお尻を温める
- 入浴後に軽くストレッチ
「冷え」は筋膜にとって最大の敵。日常的に温める習慣を持つだけで、ファシアの滑走性は大きく変わります。
入浴はとても大事です。
夏でもシャワーだけにせず、湯船に浸かる習慣を持ちましょう。
5. まとめ ― 「感じること」が筋膜ケアの第一歩
| サイン | 状態 | 対処法 |
|---|---|---|
| 引っ張られる感覚 | 滑走不良 | ゆっくり動かす・温める |
| 左右差がある | ねじれ | 姿勢を整える・ストレッチ |
| 皮膚が動かない | 表層癒着 | 優しくつまんでリリース |
| ズーンと響く | 深層硬化 | テニスボールで静止リリース |
| すぐ疲れる | 水分不足・循環低下 | こまめな動き・水分補給 |
筋膜の癒着は、「感じる力」を取り戻すことで初めてわかります。
痛みやコリは、身体が「ここを整えて」と教えてくれているサイン。
そのサインを無理に抑えるのではなく、身体の声を聞きながら整えるケアです。
呼吸・温度・やさしい動きで、ファシアは確実に変わっていきます。
拝志フィジカルセラピー ファシアラボより
筋膜の癒着は、誰にでも起こりうる「身体のクセ」です。
それを放っておくか、整えるかで、将来の動きやすさは大きく変わります。
拝志フィジカルセラピー ファシアラボでは、
マイオファッシャル・リリースを通じて、筋膜のねじれ・癒着を丁寧に解放し、
“動ける身体”を取り戻すためのサポートを行っています。
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、
神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ。
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
-
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。
最新の投稿
腰痛改善(慢性腰痛・ぎっくり腰)2026年1月9日拝志フィジカルセラピー ファシアラボの考え方について
筋膜ケア・ファシアの知識2026年1月8日現代医学の盲点 ファシア (筋膜)の視点
腰痛改善(慢性腰痛・ぎっくり腰)2026年1月7日「腰痛の本当の問題を探し出す。真理の追求(ファシア 筋膜の視点)」
神経痛・しびれ2026年1月6日「脚が痺れる原因とは?あまり知られていない事実。」



