「腰椎椎間板ヘルニアの痛み、原因は本当にヘルニア?ファシアケアで変わる新しい回復の考え方」
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
「腰椎椎間板ヘルニアと診断されたけれど、手術をしないと治らないのだろうか?」
「痛みやしびれが続いているけれど、本当にヘルニアが原因なのか?」
そんな疑問を感じている方は少なくありません。
近年の研究では、“ヘルニア=痛みの原因”とは限らないことが明らかになっており、
筋膜(ファシア)の状態を整えることで、痛みが軽減・消失していくケースも多く見られます。
今回は、ファシア(筋膜)の視点から、
「ヘルニアの痛みの本当の正体」と「手術に頼らず改善していくための考え方」を解説します。
1. 「椎間板ヘルニア=手術」ではない理由
まず知っておきたいのは、「ヘルニア=即手術」ではないということです。
MRIなどで“椎間板の突出”が見つかっても、それが痛みの原因とは限りません。
実際に、症状のない人でも以下のようなデータがあります。
- 40代の約6割に「椎間板の膨隆」
- 50代以上の約8割に「変形や突出」
つまり、「画像で異常がある=痛みが出る」わけではないのです。
大切なのは、画像で見える構造の変化よりも、周囲で起きている筋膜や神経の状態です。
痛みやしびれの多くは、「椎間板の損傷」よりも、
その周囲のファシア(筋膜)のこわばりや防御反応によって生じています。
2. ファシア(筋膜)の視点でみる「ヘルニアの痛みの正体」
ヘルニアそのものよりも、身体が痛みを“守る反応”として出している状態に注目します。
ヘルニアで痛みが出ているとき、身体の中では次のようなことが起きています。
- 腰やお尻の筋膜が過緊張して固まっている
- 炎症やストレスで筋膜内の水分が減り、滑りが悪くなっている
- 神経と筋膜の間の“すべり”が失われ、小さな動きでも刺激を感じてしまう
つまり、痛みは“壊れた”というよりも、**“固まった”**(伸び縮みできない)結果なのです。
当院では、強く押したり引っ張ったりするのではなく、
ゆっくりとした持続圧で筋膜の緊張をほどき、神経が再び滑らかに動ける状態をつくります。

3. ファシア(筋膜)で改善が期待できる理由
筋膜は、全身を包み、感覚・循環・力の伝達を行う重要な組織です。
この筋膜を整えることで、次のような変化が起こります。
① 負担の分散
筋膜のつながりを整えると、身体全体で力を分散できるようになります。
腰椎に集中していた負担が、お尻や脚、背中へと広がり、痛みが和らいでいきます。
② 神経の滑走回復
神経自体もファシアに包まれており、筋肉と筋肉の間を通っています。
癒着して動かなくなると、動くたびに神経が引っ張られ痛みが出ます。
筋膜の滑りを取り戻すと、そこを通る神経が自由に動けるようになり、しびれも軽減します。
あまり知られてないのですが、神経もファシアに包まれて、筋肉と筋肉の間に血管などと共に存在しています。
③ 循環と回復力の促進
筋膜がやわらかくなると、血流・リンパ・組織液がスムーズに流れ始めます。
これにより、老廃物の排出と栄養供給が進み、自然治癒が促されるのです。
4. 実際の改善プロセス ― “手術しない選択”を支える3ステップ
アプローチは、段階を踏むことで安全に回復を導きます。
ステップ① 防御反応を解除する
痛みが強い初期段階では、まず「動かす」より「安心を取り戻す」ことが大切です。
深い呼吸やお腹のリリースで自律神経の緊張を緩め、身体の“防御スイッチ”をオフにします。
ステップ② 滑走を回復させる
腰・お尻・太もも裏など、負担が集中している筋膜の癒着を丁寧にリリースします。
動くたびに引っ張られていた神経のストレスが軽くなり、動作がスムーズに。
「立ち上がりが楽」「歩くときの痛みが減った」と感じる段階です。
ステップ③ 全身の張力バランスを整える
最後に、足裏から背中・肩甲骨までのつながりを調整し、
**再発しにくい“全身のしなやかな動き”**を取り戻します。
5. 注意すべきケースと医療連携の目安
ファシアケアは多くの方に効果的ですが、以下の場合は医師の診察が必要です。
- 下肢の強いしびれや筋力低下(足首が上がらないなど)
- 排尿・排便障害がある場合
- 発熱・強い炎症・感染の疑いがある場合
これらは神経圧迫や緊急性を伴う可能性があるため、まずは整形外科での評価を受けましょう。
ファシア(筋膜)の施術は医療行為ではありませんが、
医療と連携しながら「動ける身体を取り戻すためのリハビリ・再教育」として活用できます。
6. まとめ ― 「壊れた」ではなく「固まっている」
| 状態 | どういう状態か | アプローチ |
| 動くと痛い | 筋膜と神経の滑走不良 | ゆっくりリリース |
| しびれがある | 神経周囲の癒着 | 深呼吸+温熱+軽い動き |
| 慢性的な痛み | 張力のアンバランス | 全身のラインを整える |
「椎間板ヘルニアだからもう治らない」と思う必要はありません。
多くの場合、壊れているのではなく、**“守りすぎて固まっている”**だけ。
強く押したり無理に動かしたりせず、
身体に安全を感じさせながら自然な動きを取り戻すことを目指します。
その結果、手術をせずに回復していく方も少なくありません。

拝志フィジカルセラピー ファシアラボより
当院では、腰椎椎間板ヘルニアと診断された方に対しても、
全身の筋膜バランスを評価し、痛みの根本原因を丁寧に見極めたうえで施術を行っています。
「手術しかない」と言われても、身体にはまだ“動きながら治る力”が残っています。
焦らず、自分の回復力を信じて整えていきましょう。
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、
神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ。
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
-
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。
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