「身体の感覚に気づくための瞑想」

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
今回は「身体の感覚に気づくための瞑想」について、ファシアの視点を交えて分かりやすくお話しします。

多くの方は、瞑想とは「無になること」「頭を空っぽにすること」と考えています。
しかし、私たちが患者さんにおすすめしている瞑想は、まったく違います。

本質は
「身体の微細な感覚に気づくこと」
です。

これは、ファシア(筋膜)が非常に多くの感覚受容器を持つ組織であり、体感覚と深く関わっているためです。
体感覚に注意が向くと、自然と交感神経が落ち着き、呼吸が深まり、筋膜の緊張がほどけていきます。

ここでは、初心者でもできる「体感覚を重視した瞑想(Somaticソマティック:体性 Meditationメディケーション)」を段階的に紹介します。

瞑想は「頭を静かにする」のではなく
「身体の感覚に気づく技術」

瞑想の目的は、何も考えない状態を作ることではありません。
むしろ、内側にある微細な感覚を丁寧に拾っていくことです。

身体の感覚に気づくと、次のような変化が自然と起こります。

自律神経の安定
呼吸が深くなる
筋膜の緊張が緩む
思考が暴走しなくなる(思考や感情を客観視できる)

ファシアは圧や張力の変化に敏感な組織なので、この瞑想は非常に相性が良い方法です。

【ステップ1】姿勢を整える(最も重要)

体感覚瞑想は、姿勢の取り方がすべての入り口になります。

椅子でも床でもどちらでも大丈夫です。
背筋を無理に伸ばす必要はありません。

大切なのは「身体の重さを感じる姿勢」です。

やり方
椅子に座る場合は、骨盤が座面に沈む重さを感じる
背中を1センチだけ長くするつもりで緩く整える
肩を下げ、胸を張らない
お腹と背中が呼吸でわずかに動けるスペースを作る

完璧である必要はありません。
身体が下に落ちていく“重さ”を感じられれば十分です。

【ステップ2】呼吸をコントロールしない
(自然呼吸に変える)

一般的な瞑想では深呼吸を指導することが多いですが、体感覚瞑想では「呼吸の観察」が中心です。

やり方
呼吸の長さを調整しない
無理に深く吸おうとしない
ただ、吸われている、吐かれている感覚に気づくだけ

観察するポイント
空気が鼻を通る温度
胸が上下するリズム
お腹が自然にふくらむ感覚

呼吸を操作しようとしないことが大切です。
すると、身体が自律的に呼吸を深め始め、筋膜の緊張がゆるみます。

【ステップ3】身体の内部感覚
(インナーセンス)に注意を向ける

ここからが体感覚瞑想の核心です。

注意を向ける対象は、身体の“内部にある情報”。
たとえば、次のような感覚です。

温かい
冷たい
重い
軽い
脈打つ感じ
微細に波打つ感じ
広がる
縮む
ピリピリ
ふわっと緩む

これらに「良い・悪い」「正しい・間違い」はありません。
ただ、「今、身体の中で何が起きているか」を観察します。

筋膜は内部感覚に深く関わる組織なので、この段階で自然と緊張がほどけていきます。

【ステップ4】ファシア特有の
「微細な動き」を感じ始める

集中が深まると、身体が自律的に動き始めることがあります。

呼吸に合わせて背中が広がる
骨盤がわずかに揺れる
背骨が波のように動く
内側が脈動する

これは、身体が“自然な調整”を始めたサインです。
筋膜のテンションが変化し、全身の張力が整っていく過程と言えます。

この動きを操作する必要はありません。
ただ、起きていることを感じるだけで良いのです。

イメージ

【ステップ5】思考が浮かんでも追わない

瞑想中に思考が出ることは悪いことではありません。

やること
考えを止めようとしない
思考が浮かんだら「あ、考えたな」と軽く気づく
そして、また体の感覚に戻る

この繰り返しで、脳が“今ここ”へ戻りやすくなり、自律神経が整います。

【ステップ6】最後に「全身の広がり」
 を感じて終える

瞑想を終えるときは、全身の存在感をゆっくり味わいます。

身体が広がるように感じる
体の輪郭が曖昧になる
呼吸が自然に深くなる
軽くなった感じがある

このような感覚があれば、瞑想がうまく行われています。

体感覚瞑想が筋膜に効く理由

筋膜は

温度
張力
振動
内部感覚
に非常に敏感です。

そのため、体感覚に意識を向けることで

過剰な交感神経の興奮が落ちる
筋膜の粘性が下がり柔らかくなる
呼吸が深まり体幹が安定する
こわばりの根本が緩む

といった変化が自然に起こります。

初めてなら「3分」で十分

長くやる必要はなく
朝3分
夜3分
これだけでも変化を実感する方が多いです。

大切なのは「続ける」ことではなく、「気づく」ことです。

まとめ

体感覚を重視した瞑想とは
頭を静かにするのではなく
身体の微細な感覚に気づく練習です。

姿勢を整える
呼吸を観察する
内部感覚に耳をすます
微細な動きを感じる

これらを繰り返すだけで、身体は自然に整い始めます。

身体の声を細かく聴けるようになることが、自分を整える上でとても大事なことです。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

直接ご予約できます。

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。