慢性腰痛が改善しない本当の理由とは?
なぜ腰痛は治らないのか?
「座っていると腰が痛い」
「朝起きると腰が重だるい」
「治療してもらっても一時的にしか楽にならない」
こうした 慢性的な腰痛 に悩む方は少なくありません。
原因は関節や椎間板だけではなく、近年注目されている 筋膜(ファシア) にある可能性が高いのです。
筋膜(ファシア)とは?腰痛との深い関係
筋膜とは、ファシア(体を包む膜組織)の一部で、筋肉を包んでいる薄い膜のことです。
ただしファシア自体は、筋肉だけでなく、骨や内臓、血管、神経まで全身をつなぎ、体を支える“ボディスーツ”のような存在でもあります。
健康な筋膜は柔らかく滑らかに動きますが、長時間同じ姿勢を続けたり、運動不足が続くと硬くなってしまいます。
筋膜は神経が豊富なため、硬くなると 「不快感」や「痛み」 として体にサインを送ってくれるのです。
胸腰筋膜とデスクワーク腰痛の関係
特に腰のまわりには、胸腰筋膜(きょうようきんまく) という分厚い筋膜があります。
これは体を支える“要”となる部分ですが、座り姿勢では常に「引き伸ばされたまま」もしくは「同じ長さで固定された状態」が続きます。
その結果、胸腰筋膜には慢性的な負荷がかかり、時間とともに硬さが増していきます。
これが「座っていると腰が痛い」「長時間のデスクワークで腰がつらい」という症状の大きな原因になるのです。

筋膜の特徴:方向によって硬さが変わる
筋膜には、ちょっとユニークな性質があります。
それは 「方向によって硬さや柔らかさが変わる」 というものです。
筋膜は細い線維が集まってできています。
- 線維がまっすぐ並ぶ部分 → 一方向からの力に強い
- 線維が網目のように交差する部分 → いろいろな方向の力に対応できる
腰の筋膜は網目タイプなので、本来は前後・左右・ひねりなど複雑な動きに対応できるはずです。
仰向けで寝られないのは筋膜のせい?
デスクワークや運動不足で同じ方向ばかりに負荷がかかると、筋膜は偏って硬くなります。
その結果、体を反らす動きが苦手になり、「仰向けで寝ると腰が痛い」 と感じることがあります。
これは単なる筋肉疲労ではなく、筋膜の偏った硬さが原因のひとつなのです。
「同じ方向にばかり伸ばされると、その方向には強くなりますが、反対に“体を反らす”ような動きがだんだんできなくなってしまうのです。」

筋膜が原因の腰痛を見極めるサイン
次のような症状があれば、筋膜が関わっている可能性が高いです。
- お風呂に入ると腰が楽になる
- 朝起きたとき、動き始めがつらい
- 仰向けで寝ると腰が痛い
これらは「筋膜が硬くなっているよ」という体からのサインです。
まとめ:腰痛改善のカギは筋膜ケアにある
慢性腰痛がなかなか改善しないのは、筋膜(ファシア)に原因があるケース が多いのです。
筋膜の性質を理解し、正しくケアすることで、根本から痛みをやわらげることができます。
👉 「仰向けで寝られない」「デスクワークで腰が痛い」といった症状に心当たりのある方は、ぜひ一度、筋膜ケア を取り入れてみてください。
慢性腰痛に特化した筋膜ケアを行っています。
「もう治らない」と諦める前に、一度ご相談ください。
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投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。