日本は遅れている?世界で注目される最新、腰痛研究とは?
なぜ今「ファシア(筋膜)」が注目されているのか
「腰痛や背中の凝りがなかなか良くならない」「治療を受けてもまた戻ってしまう」――そんな経験はありませんか?
その原因のひとつとして、近年世界中で注目を集めているのが ファシア(筋膜を含む膜組織) です。
昔は「筋肉を包む薄い膜」としか考えられていませんでしたが、最新の研究では 体のあらゆる細胞や組織をつなぎ、情報をやり取りするネットワーク であることがわかってきました。
つまり筋膜は、単なる包装材ではなく 「全身をつなぐ生きた組織」 なのです。
※便宜上「ファシア(筋膜)」と書いていますが、正確にはファシアが大きな概念で、その一部が筋膜です。
「ファシア=体のインターネット」という考え方
一部の研究者はファシアを 「体のインターネット」 と呼んでいます。
なぜなら、筋膜は全身をつなぎ、力の伝達や感覚の情報交換を瞬時に行っているからです。
たとえば、足の裏の状態が腰や首に影響することがあります。これは、ファシアが通信回線のように瞬時に情報を全身を結んでいるためです。

例えば、足の裏の筋膜の状態が悪いと、腰や首にまで影響が出ることがあります。これは、筋膜のネットワークが「通信回線」のように全身を結んでいるためです。
では、なぜ慢性腰痛や背中の凝りにつながるのか?
長時間のデスクワークや同じ姿勢、ストレスなどで、筋膜は水分を失いやすくなります。
その結果、ゼリーのように固まって「滑り」が悪くなり、筋肉や関節の動きが制限されてしまいます。
これが「体が固まった」「腰が重い」「背中が凝る」といった慢性症状の正体です。

ファシア(筋膜)の正体とは?
ファシアは主に次の成分でできています。
- コラーゲン:体を支える骨組みのような役割を持つ強いタンパク質
- エラスチン:ゴムのように伸び縮みし、しなやかさを生む成分
- 基質(グラウンド・サブスタンス):ゼリー状の部分で水分を含み、細胞や組織のすべりを助ける
ポイントは、筋肉や神経、血管、内臓までもがこのファシアに包まれ、互いに影響し合っているということです。

筋肉は「縮む」のではなく「張力を高めている」
私たちは学校で「筋肉が収縮して体を動かす」と習いました。
しかし近年の研究では、筋肉単体が縮むというよりも、ファシアと一体となって張力を高めることで関節を動かしていることがわかってきています。
例えば腕を曲げて力こぶを作ると、筋肉が硬く太くなります。これは「力を入れて長さが変わらない状態」で、実際は筋膜を通じて全身の張力ネットワークが働いているのです。
その張力が腱や靱帯に伝わり、関節が動き、結果として私たちは歩いたり走ったりできています。今までの筋肉の働きそのものの概念を覆すものです。

世界の最新研究が示す「筋膜リリースの効果」
では、筋膜にアプローチする「ファシアリリース」はなぜ効果があるのでしょうか?
研究で明らかになっているのは次のようなポイントです。
- 痛みとの関係
筋膜には多くの神経があり、痛みや圧力を敏感に感じます。硬くなると「原因不明の痛み」として現れることがあります。 - 血流とリンパの改善
筋膜の滑りが悪いと循環が滞ります。リリースでゆるむと血液やリンパの流れが整い、疲労物質が排出されやすくなります。 - 動きのしなやかさ回復
一部が硬いと離れた場所にも悪影響が出ます。柔軟性を取り戻すことで全身の動きがスムーズになります。
ファシアリリースで得られる未来
継続的な筋膜ケアによって、次のような変化が期待できます。
- 腰痛や背中の凝りの根本改善
- 血流やリンパの流れ促進
- 姿勢改善(猫背や前屈みの予防)
- スポーツや日常生活でのパフォーマンス向上
つまりファシアリリースは、単なるリラクゼーションではなく、体の構造を整える科学的アプローチなのです。
神谷町で「根本改善」を目指すなら
拝志フィジカルセラピー ファシアラボでは、最新の研究に基づいた 筋膜ケア専門の施術 を行っています。
「慢性痛」に強い理由は、まさにこの ファシアに直接働きかける施術 にあります。
腰痛や背中の凝りでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
- 筋膜は「体を包む膜」ではなく「全身をつなぐネットワーク」
- 固まると痛みや凝り、姿勢の乱れにつながる
- 世界の最新研究でも筋膜リリースの効果は裏付けられている
- 慢性的な腰痛や背中の凝りを改善するには筋膜へのアプローチが重要
拝志フィジカルセラピー ファシアラボは、20年前から筋膜に注目し、慢性腰痛改善に特化した施術を行っています。
「その場しのぎではなく根本改善を」――そうお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください。
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。






