「ファシア」の秘密〜腰痛改善のカギは足元から?
座りすぎの生活でお尻が弱くなっている
「色々な治療を受けたけど腰痛が良くならない」
「お尻の筋肉を鍛えているのに、なぜかスポーツに活かせている気がしない」
そんなお悩みをお持ちの方は少なくありません。
実はその原因、**足とお尻を結ぶ“ファシア(筋膜)”**に隠れているかもしれません。
ファシアとは全身を覆う膜状の組織で、筋肉や骨、内臓までをつないでいます。
一部が硬くなったり弱ったりすると、その影響が全身に波及し、腰痛や姿勢の崩れにつながるのです。
本記事では、神谷町で筋膜ケアを専門に行う治療院として、ファシアが果たす役割と、腰痛改善に直結するセルフチェックやトレーニング法をご紹介します。
ファシアとは? 〜全身をつなぐネットワーク〜
ファシアは「全身を包むボディスーツ」のような存在です。
筋肉を個別に包むだけでなく、内臓や血管、神経にも張り巡らされ、体を一つのネットワークとしてつなぎます。
特に注目すべきはお尻と足の関係です。
お尻の代表的な筋肉である大臀筋(だいでんきん)は、その付着の75%以上がファシアを介して足と連結しています。
つまり、足が不安定だとお尻の働きも鈍り、結果的に腰へ過剰な負担がかかるのです。
筋トレでは解決しない? ファシアトレーニングとの違い
多くの人は「筋肉を鍛えれば腰痛が改善する」と考えがちです。
確かに筋力は大切ですが、筋トレだけでは根本改善につながらないケースがあります。
その証拠にトレーニングしているプロの野球選手が腰痛で離脱してしまう話もあります。
なぜ、筋トレなど普段から鍛えているはずのプロスポーツ選手でも腰痛になってしまうのでしょうか?
筋トレの特徴
- 筋肉を収縮・伸張させて強くする
- 血流増加や筋肥大を目的とする
- 部分的な強化になりやすい
ファシアトレーニングの特徴
- 筋肉を包む膜に「張力」を与える
- 全身をしなやかに連動させる
- 反応性の高い「スプリング性」を育てる
👉 つまり、筋トレは“パーツ強化”、ファシアトレは“全身ネットワークの調整”。
腰痛や姿勢改善には、このファシアの再教育が欠かせません。
セルフチェック:あなたのファシアは働いている?
自分のファシア連結が弱いかどうかは、簡単に確認できます。
チェック方法
- 両足で立ち、踵を45度ほど上げる
- そのままキープ

判定ポイント
- グラグラして足首が震える → ファシア連結が弱い
- 太もも前やふくらはぎばかりが張る → お尻が働いていない
- お尻が自然に硬くなり安定する → ファシア連結が良好
このテストで安定しない方は、足とお尻をつなぐファシアが“オフ”になっている可能性があります。
ファシアを活性化するエクササイズ
🟢 タオルギャザー
- 肩幅くらいに立ち、床にタオルを置き、足指でたぐり寄せる
- 片足で50回 × 1セット(約1分)
- 踵は床に着けない、1cm弱、浮かせておく
👉 足裏のファシアの連動の基礎
🟢 片足スイング
- 肩幅くらいに立ち、足の親指と人差し指でビー玉を挟む
- 片足でビー玉を挟んだまま、前後に足をスイング50回 × 1セット(約1分)
- 支えている反対の足がふらつかないようにする。
👉 着地の瞬間にファシアが全身をつなぎ、安定感が格段に向上します。
どちらも“筋肉を鍛える”のではなく、足からお尻へとファシアを通じて力を伝える練習です。
よくある誤解と真実
誤解① アーチの高さ=機能
実際にはアーチの高低は遺伝的要素が大きく、高くても低くても機能的な足はあり得る。
重要なのは「足とお尻をつなぐファシア連結」。
誤解② インソールで形を作れば解決
インソールは一時的に支えになりますが、神経とファシアの連結強化にはならない。
根本改善には自分の足を“再教育”する必要があります。
子どもは自然にできる
小さな子どもは裸足で走ると、自然にお尻を使い、しなやかに動きます。
しかし厚底の靴に慣れると、この能力は失われやすい。
👉 成長期に裸足やミニマルシューズで過ごすことは、将来の腰痛予防にもつながります。
まとめ
- 腰痛改善には「足とお尻をつなぐファシア」が重要
- 筋トレだけでなく、ファシアのスプリング性を高める練習が必要
- 子どもは本来できる動き。大人もトレーニングで取り戻せる
神谷町で腰痛改善なら「ファシアケア」
当院 拝志フィジカルセラピー Fascia Lab(ファシアラボ) は、慢性腰痛・背中のこり・姿勢改善に特化した筋膜ケア専門院です。
「ファシアにアプローチして根本から改善へ導きます。
👉 慢性腰痛に悩む方、足元からお尻のつながりを取り戻したい方は、ぜひご相談ください。
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。






