水の「第4の相」と筋膜(ファシア)の秘密 ― 腰痛改善するカギとは?
はじめに ― からだを潤す“液晶の秘密”
こんにちは。拝志フィジカルセラピー ファシアラボです。
今日は前回に引き続き少し不思議で、でも健康に深く関わる「水の第4の相」と筋膜(ファシア)の関係についてお話しします。慢性腰痛や背中の凝りに悩む方にとって、この仕組みを知ることが改善の大きなヒントになるかもしれません。
少し難しいですが、興味のある方は読み進めてみてください。きっと新たな発見になると思います。
水には本当に「4つ目の相」がある?
私たちが学校で習った水の姿は「氷・水・水蒸気」の3つ。
しかし、近年の研究で“第4の相(Fourth Phase of Water)”と呼ばれる新しい状態が発見されています。
これはまるで**液晶(リキッドクリスタル)**のような水。
液晶と聞くとスマホやテレビの画面を思い浮かべる方も多いと思います。小さな粒子が秩序正しく並ぶことで情報を映し出すあの仕組みと似た働きを、私たちの体内の水もしているのです。
第4の水(EZ水)の性質とは?
専門的には「排除帯水(Exclusion Zone Water, EZ水)」と呼ばれています。
普通の水と違う特徴をいくつか挙げると――
- コラーゲンや細胞の表面に秩序正しく並ぶ
- ゼリー状で柔らかく、衝撃を吸収する
- 負の電気を帯び、体内でエネルギーや情報を伝える
- 光や熱(特に赤外線)を浴びると増える
つまりEZ水は、体の中で「潤滑油」「バッテリー」「通信ケーブル」として働く特別な水なのです。
筋膜とEZ水 ― からだを支える仲良しコンビ
ここで登場するのが**筋膜(ファシア)**です。人の体は60%は水分と言われています。細胞の中にも水、細胞の外にも水が存在しています。
筋膜は全身を包み、つなぎ、支えるボディスーツのような膜組織。主成分はコラーゲンと水です。筋膜には細胞と細胞外(細胞の部屋)があり、細胞外の部分に水が多く存在しています。

研究者たちは、筋膜に含まれる水の多くがEZ水ではないかと注目しています。
- 筋膜の表面にEZ水が形成される
- それが潤滑作用を持ち、動きをスムーズにする
- 電気的性質により、神経や血管を介さず情報を伝える
つまり、筋膜と水はからだを守り、調整する二人三脚の存在なのです。
わかりやすいイメージでいうと…
- ゼリー入りクッション
筋膜の中のEZ水はゼリーのように衝撃を吸収し、からだを守ります。 - Wi-Fiルーター
EZ水があることで全身に情報が素早く伝わる。神経だけではないもう一つの通信網です。 - ソーラーパネル+バッテリー
光や熱でEZ水が増え、エネルギーを蓄える。日光浴や温かいお風呂で体が緩むのは理にかなっているのです。
日常生活とEZ水の関係
EZ水は光・温度・圧力によって変化します。つまり、生活習慣が筋膜の健康に直結しています。
- 日光を浴びる → EZ水が増え、筋膜が潤う
- 温かいお風呂に入る → 赤外線でEZ水が安定する
- 長時間同じ姿勢や強いストレス → EZ水が乱れ、筋膜が硬くなる
ちょっとした生活習慣の工夫が、実は筋膜ケアになるのです。
筋膜リリースと水の関係
当院で行う「筋膜リリース」は、硬くなった筋膜をやさしくゆるめ、本来のしなやかさを取り戻す施術です。
圧や伸張が加わると、内部のEZ水が動き出し、組織が柔らかさを取り戻します。
まるでゼリーをかき混ぜてやわらかくするようなイメージ。
施術後に体が軽くなるのは、この水の性質も大きく関わっているのです。
まとめ ― あなたの体は“水の液晶デバイス”
水の「第4の相」は、ただの水ではなく液晶のように働きます。
筋膜とともに――
- 衝撃を和らげる
- 情報を伝える
- エネルギーを蓄える
こうした働きが、毎日の動きや健康を支えているのです。
筋膜が硬くなると、水の流れや液晶的な働きが滞り、痛みや凝りの原因になります。
逆に、光や温め、そしてやさしい筋膜リリースは水の質を整え、体を元気にしてくれます。
最後に
「からだの中の水と筋膜が、あなたの健康を支えている」
そう考えると、少し体を大切にしたくなりませんか?
拝志フィジカルセラピー ファシアラボでは、この“液晶の秘密”を活かして、慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善するサポートを行っています。
あなたの体はただの構造物ではなく、水と筋膜がつくる生きたネットワークです。その健康を守るために、ぜひ私たちにご相談ください。
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。








