なぜ腰痛が何年も良くならないのか?

腰痛が長引くのは「原因」が見えていないから

「もう何年も腰痛が続いている」「病院で検査しても異常がないのに、痛みが消えない」――そんな声をよく耳にします。

答えの一つは、「本当の原因」にアプローチできていないからです。

「本当の原因にアプローチできていない」――そう言われると、


「またその言葉か…」
「もう何度も聞いたけど、結局よくならないんだよ…」
そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ここでどうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、これまでの一般的な治療では 見落とされがちな視点 が存在するということです。

実は、そのカギを握っているのが、私の院名にも入っている 「ファシア(fascia)」 です。
「ファシア? 何それ?」「どう読むの?」と戸惑う方も少なくありません。

けれど近年の研究で、腰痛の原因は筋肉や骨、関節といった局所にも、もちろん存在し、全身を包み込み、つないでいる“筋膜=ファシア” が深く関わっていることが分かってきました。

だからこそ、この“ファシア”を正しく理解し、ケアしていくことが、症状を一時的に和らげるだけでなく、**根本から改善していくために欠かせないポイント**なのです。

私自身も痛みに苦しんだ経験があります

実は、私も過去にひどい頭痛や背中の痛みに悩まされていました。
薬に頼りながら何とかやり過ごす毎日…。でも「このままではダメだ」と思い立ち、身体の仕組みを学ぶようになりました。

学びを深める中で、自分の症状を改善できるようになった体験は、今の私の原点です。
「同じように悩んでいる方の力になりたい」「困っている人に伝えたい」――その想いこそが、今の治療院を支える大きな柱になっています。

腰痛の本当の原因 ― 筋膜(ファシア)の存在

すいません。前置きが長くなりましたが…。

私が「筋膜」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたときでした。
自分自身の背中の痛みや頭痛が、筋膜のこわばりと関係していると気づいたのがきっかけです。

筋膜は全身を包み、まるでクモの巣のように細かく広がっています。
この筋膜が硬くなったり、癒着したりすると、腰の動きが制限され、痛みが出やすくなるのです。

特に厄介なのは、筋膜の不調はレントゲンやMRIでは「異常なし」と出てしまうこと。
だからこそ、「検査で異常がないのに痛い」という状態が長引いてしまうのです。

腰痛を解決するために必要なのは「筋膜ケア」

私自身が痛みに苦しむ中で見つけたのが、筋膜に対して行う「マイオセラピー(振動器具による施術)」や、筋膜に持続的にやさしく圧をかける方法でした。

実は、このヒントを最初に教えてくれたのは患者さんでした。治療家になりたての頃、ある50代の男性がこう教えてくださったのです。
「先生、長く押さえていると緩むんだよ。途中で離しちゃダメだよ。」

その言葉通りに、じんわりと圧をかけ続けてみると、不思議と動きが改善し、痛みが軽くなっていったのです。
この体験は私にとって大きな気づきであり、今では多くの筋膜リリースの本にも記されている基本原則になっています。

まるで「接着剤がゆっくり伸びていく」ような感覚。そこにこそ、腰痛改善のカギが隠されていたのです。

それでも「筋膜ケアだけ」で足りない場合もある

もちろん、筋膜のケアだけで全てが解決するわけではありません。
長年の施術経験から、局所を整えるだけで変わるケースもあれば、姿勢や日常の動作のクセ、関節の使い方などを一緒に見直す必要があるケースもあることを学びました。

だから私は「筋膜ケアの独自の専門性」を持って、必要に応じてセルフケアの方法をお教えしたりや運動療法も組み合わせています。
大切なのは「一人ひとりに合った方法」を一緒に探していくこと。これが私のスタンスです。

痛みが長引く人の特徴

腰痛が何年も良くならない方には、いくつかの共通点があります。

  • 病院で「異常なし」と言われて諦めてしまっている
  • 「ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「腰椎滑り症」などの診断を受けて諦めている
  • 薬や湿布でごまかし続けている
  • 歳が原因と思っている
  • 筋膜の存在を知らず、ケアを受けたことがない

「慢性腰痛の根本改善」とは、原因を正しく理解し、自分の体と向き合うことから始まります。

あなたの身体の声に耳を傾けることから

私は常々こう思っています。
**「治療とは症状を取ることではなく、人を整えること」**だと。

腰痛が良くならない背景には、身体だけでなく「不安」や「恐怖」といった心の影響も大きく関わっています。
だからこそ、丁寧に寄り添い、あなた自身が安心して身体と向き合えるようサポートすることを大切にしています。

自分でケアすることを知る

まとめ ― 腰痛が良くならないのは理由がある

腰痛が何年も続いてしまうのは、決して「年齢のせい」や「仕方がないこと」ではありません。
本当の原因を正しく見極めていないだけで、改善の糸口は必ずあります。

  • 筋膜(ファシア)のこわばりや癒着
  • 姿勢や日常動作のクセによる負担の積み重ね
  • 心身のバランスの乱れ

これらを整えていけば、長年の慢性腰痛でも改善は十分に可能です。
私自身が体験したからこそ、強くそうお伝えできます。

「なぜ腰痛が何年も良くならないのか?」
その答えは、ちゃんとあなたの身体の中にあります。

神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】では、あなたに合った方法を一緒に探し、腰痛の根本改善へ導くお手伝いをしています。

絶対にあなたを傷つけたり、強制するような施術ではありませんので安心してください。

直接ご予約できます。

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。