「腰痛の本当の問題を探し出す。真理の追求(ファシア 筋膜の視点)」
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
腰痛に悩む方は本当に多いです。病院で検査をしても大きな異常は見つからない。湿布や痛み止め、マッサージを続けても良くならない。そんな声を、日々たくさん聞いています。
ではなぜ、腰痛はこれほどまでに多く、そして長引いてしまうのでしょうか。
今回は腰痛の本当の問題を、ファシア、いわゆる筋膜の視点から、できるだけわかりやすくお話ししていきます。
腰痛は腰だけの問題ではない
腰が痛いと、どうしても腰そのものが悪いと思ってしまいます。しかし実際の身体は、そんなに単純ではありません。
人の身体は、筋肉や骨がそれぞれ別々に動いているのではなく、全身が一枚の膜のようにつながって動いています。そのつながりの中心的な役割をしているのがファシアです。
どこか一か所の動きが悪くなると、その影響は別の場所に現れます。腰は身体の中心にあるため、そのしわ寄せを受けやすい場所です。結果として、原因は別の場所にあるのに、症状だけが腰に出るということがとても多くなります。
現代社会は身体が壊れやすい環境になっている
ここで、少し視点を広げてみたいと思います。
現代社会は、とにかく便利です。移動は車や電車、仕事はデスクワーク、連絡はスマートフォン。身体を動かさなくても生活が成り立つ環境が、当たり前になっています。
これは裏を返すと、人間の身体が想定している動きの量から、極端に外れている社会とも言えます。
歩かない、しゃがまない、捻らない、伸びない。こうした動きが日常から消えていくことで、ファシアは使われなくなり、少しずつ水分を失い、動きにくい状態へと変わっていきます。
この「動かなさ」は、もはや個人の問題ではなく、社会全体の構造によって生み出されている問題です。

慢性腰痛の正体、ファシアの線維化・ゲル化とは?
長引く腰痛の方の身体を触っていると、よく感じることがあります。それは、ただ硬いという感覚とは明らかに違う、変わってしまった質感です。
この状態を、専門的には線維化や強いゲル化と呼びます。難しく聞こえますが、簡単に言えば、しなやかだった組織が、水分を失い、動きにくい別の状態に変わってしまった、ということです。
重要なのは、これは一時的なコリではないという点です。何年も、何十年も、動かない生活や偏った使い方を続けた結果、身体がその状態に適応してしまった姿なのです。
すぐ治したいという価値観が、問題を見えにくくしている
現代は、問題解決が早いことが良いとされる時代です。検索すれば答えが出る。薬を飲めば症状が消える。短期間で結果が出ることが正解だと思われがちです。
しかし、ファシアの問題は、この考え方と相性が良くありません。
何年もかけて作られた身体の状態が、数回の施術で元に戻ることは、現実的にはほとんどありません。それでも「早く治らないのはおかしい」「まだ痛いのは何か失敗しているのでは」と感じてしまう方が多いのも事実です。
このズレが、腰痛をより長引かせてしまう原因になることもあります。
世界的にも「簡単には変わらない」という認識がある
線維化や強いゲル化を起こしたファシアは、世界的にも非常に緩めるのが困難である、という見解ははっきりと存在します。
これは一部の治療家の感覚ではなく、海外の研究や長年の臨床経験の中で共有されている認識です。慢性的なファシアの問題は、単なる硬さではなく、身体が変わってしまった状態なのです。
つまり、強く押せば緩む、たくさん動かせば治る、という段階をすでに超えているケースがある、ということです。
それでも変化は起きるのか
結論として、マイオセラピーによって、線維化や強いゲル化が改善していくケースは、実際に存在します。
ただし、治療期間が長期化するケースが多いのも事実です。何度も身体と向き合い、時間をかけて少しずつ変化していく。その過程が必要になります。
20年、30年と腰痛を抱えてきた方の場合、改善までに4年から5年かかることもあります。これは誇張ではなく、実際に起きている臨床の現実です。
それでも、皆さん確実に楽になっていっています。痛みが減り、動きが変わり、生活が変わっていく。その変化を、私たちは何度も見ています。

腰痛改善に必要なのは真理を探す視点
腰痛の本当の問題は、痛い場所にあるとは限りません。なぜそこが変わってしまったのか。なぜ戻らなくなったのか。その背景を丁寧に探ることが大切です。
ファシアの視点は、症状だけを見るのではなく、現代社会の中で身体がどう扱われてきたかを見る視点でもあります。時間はかかりますが、だからこそ根本から変わる可能性があります。
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。
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