なぜ治療院によって説明が違うのか

身体の見方の違い

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。

慢性的な腰痛や背中の凝りで悩んでいる方から、よくこのような質問を受けます。

「同じ腰痛なのに、なぜ治療院によって説明が違うのでしょうか?」

マッサージでは一時的に楽になる。
整体では姿勢を整えると言われた。
病院では骨や神経の問題と言われた。

同じ身体を診ているはずなのに、説明も施術もまったく違う。そして結果も違う。この状況は多くの方が経験していると思います。

これは不思議に感じるかもしれません。

しかし実は理由はとてもシンプルです。

当たり前ですが、身体の見方が違うからです。

腰痛の原因は一つではない

腰痛という症状は同じでも、施術者によって原因の捉え方は大きく違います。

代表的な考え方を挙げると、次のようなものがあります。

筋肉の問題と考える場合
筋肉が硬くなっている。
筋肉が疲労している。

この場合はマッサージやストレッチが中心になります。

骨格の問題と考える場合
骨盤が歪んでいる。
背骨のバランスが崩れている。

この場合は骨格矯正や整体などが中心になります。

神経の問題と考える場合
神経が圧迫されている。
神経が敏感になっている。

この場合は神経に対するアプローチが行われます。

このように、何を原因と考えるかによって施術の方法は大きく変わります。

そして当然ですが、見ているものが違えば結果も変わります。

しかし、ここで本当に大事なことがあります。

「どの組織からのサインなのか?」というシンプルな問いです。

実はこの視点がとても重要だと思っています。

「どの組織からのサインなのか?」とは、旅でいう「行き先はどこ?」です。
「どうやって行くのか?」車?新幹線? 解決するまでのアプローチです。
それは施術家のそれぞれの考えがあって良いと私は思っています。

行き先はどこが決まっていないのに「どうやって行くかを決める」ことをしているということなのです。

まず、行き先はどこ?

見落とされやすいファシアという視点

近年、慢性的な痛みの研究で注目されているのがファシアです。

ファシアとは、身体の中にある結合組織のネットワークのことです。

筋肉だけではなく、骨、神経、血管、内臓などを包み込みながら、全身をつないでいます。

この組織は水分を多く含んでおり、滑らかに動くことで身体の動きがスムーズになります。

しかし

長時間同じ姿勢が続く
運動不足
ストレス
過去の怪我

こうした要因が重なると、ファシアは滑りにくくなり、動きが悪くなると考えられています。

その結果、筋肉や骨に明確な異常がなくても痛みが起こることがあります。

実際に

MRIでは異常なし
レントゲンでも問題なし

それでも痛みが続くケースは珍しくありません。

こうした場合、ファシアの状態の変化が関係している可能性があります。

水色の部分がファシア(筋膜)です
ファシア(筋膜)の一部

同じ触る施術でも結果が違う理由

施術が違うということは結果も違います。
先ほどお話しした「どうやって行くのか」解決するまでのアプローチの部分です。

マッサージ
整体
筋膜リリース

これらは外から見ると、同じように身体に触れているように見えます。

しかし実際には大きな違いがあります。

どこを問題と考えているのか
どの組織を対象にしているのか
身体をどう理解しているのか

これらがすべて違うのです。

つまり触り方よりも重要なのは、身体をどう見ているかです。

同じ身体に触れていても、見ているものが違えば結果も変わってきます。

慢性痛の改善は観察から始まる

慢性的な腰痛や背中の凝りの場合、単純に硬い場所をほぐすだけでは解決しないことが多くあります。

身体は

張力
滑り
神経の働き
血流や循環

こうした要素が複雑に関係しています。

そのため

どこに負担が集中しているのか
どこが動きにくくなっているのか
どこが引っ張られているのか

こうした身体全体の状態を丁寧に観察することがとても重要になります。

慢性的な痛みは、身体からのサインです。

そのサインをどう読み取るかによって、施術の方向は大きく変わります。

治療院選びで大切なこと

慢性痛で悩んでいる場合、多くの方が「どこが有名か」「どこが人気か」で治療院を選びがちです。

しかし本当に大切なのはそこではありません。

大切なのは、その施術者が身体をどう見ているかです。

痛みをどのように説明してくれるのか。
身体の仕組みを分かりやすく説明してくれるのか。
納得できる考え方を持っているのか。

こうした点が、治療の結果に大きく関わってきます。

まとめ

治療院によって結果が違う理由は、偶然ではありません。

身体の見方が違うからです。

慢性的な腰痛や背中の凝りの多くは、筋肉や骨だけでは説明できないことがあります。

だからこそ私たちは、ファシアという視点から身体を観察し、ケアすることを大切にしています。

身体はとても精密なネットワークです。
その仕組みを理解していくことで、改善の可能性は広がっていきます。

もし長く続く症状で悩んでいる方は、一度身体の見方を変えてみることも大切かもしれません。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。