レントゲン・MRIで異常なし、でも痛い。「年齢のせい」、でも苦しい。
第1章・第1話 なぜ治らないのか
慢性腰痛の「診断の先」にある話
「検査では異常がありません」と言われたことがある人に、読んでほしい記事です。
こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
整形外科でMRIを撮った。レントゲンも撮った。「特に大きな問題はないですね」と言われた。でも、腰は痛い。座っていると辛い。長く歩けない。朝、起き上がるのがきつい。
あるいは、「年齢的なものですね」と言われた。確かに若くはないかもしれない。
でも、この痛みは本当に「年齢のせい」で片付けていいものなのか?
そういう経験をした人が、私のところに来ることが多いです。
「異常なし」は「問題なし」ではない
MRIやレントゲンは、骨や椎間板など、構造的な変化を見るための検査です。
それ自体は非常に重要な情報を教えてくれる。
ただ、画像に映らないものがある。
筋肉や筋膜(ファシア)といった軟部組織の状態異常は、通常の画像診断ではほとんど見えません。硬くなっているか、滑走が悪くなっているか、過敏になっているか——そういった「組織の質の変化」は、画像では判断できない。
だから「画像に異常がない=痛みの原因がない」とはならない。実際に痛みを出している組織が、画像に映らない場所にある、というケースは珍しくないのです。
「異常なし」と言われた人の痛みは、嘘ではない。
見逃されている、というだけのことが多い。

「年齢のせい」は本当か
年齢を重ねれば、身体に変化が出てくることは事実です。椎間板は薄くなるし、骨に変形が出ることもある。それは否定しません。
ただ、画像に映る変化と、今感じている痛みが「直接つながっているかどうか」は、別の話です。
たとえば、腰に変形があっても痛みのない人はたくさんいる。逆に、画像上はきれいなのに、長年腰痛に苦しんでいる人もいる。これは、構造の変化=痛みではないことを示しています。
「年齢のせい」という言葉は、ときに「だから仕方ない」という意味で使われる。でも、実際に痛みを出している組織があって、そこに適切なアプローチができていないだけのケースが、臨床の場では本当に多い。
痛みは、身体からのサインです
私は、痛みを「排除すべき敵」とは考えていません。痛みは辛い物ですが、身体が出している大切なサインだと思っています。
大切なのは、そのサインを出している組織と場所を、きちんと見極めること。「痛い場所だけを見る」でも「全体だけを整えれば自然に治る」でもなく、本当に何がサインを出しているのかを丁寧に確かめること。それが、施術の出発点だと考えています。
「原因不明」「年齢のせい」と言われた痛みの中に、実は見逃されている組織がある。その可能性を、まずは知ってほしいと思っています。
次回は、慢性腰痛においてなぜ「筋膜(ファシア)」が重要なのかについて書きます。
次は「痛い場所」ではなく「痛みを出している組織」の話です。
拝志フィジカルセラピー ファシアラボ 院長 拝志 (神谷町・虎ノ門)
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ
シリーズ 「その腰痛、まだ諦めないでほしい。」
第1章:なぜ治らないのか
次の話 → 「痛みを出しているのは、筋膜だった」
投稿者プロフィール

- 拝志フィジカルセラピー代表
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私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。
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