筋膜リリースの効果とは科学的にわかる身体への影響

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筋膜とは？なぜ痛みと関係があるのか

「筋膜（ファシア）」とは、筋肉や骨、神経や血管、内臓までも包み込んでつないでいる全身のネットワークのことです。いわば「全身タイツ」のような存在で、体を形作り、支え、スムーズな動きを可能にしています。

ところが、この筋膜はストレスや外傷、長時間の姿勢不良などで硬くなったり、癒着したりすることがあります。そうなると血流や神経の流れが妨げられ、腰痛や背中の凝り、頭痛や慢性疲労など、さまざまな不調が出てくるのです。

一般的な検査では筋膜の制限は映らないため、原因不明とされてしまうケースも少なくありません。これが原因不明の痛みや凝りなどの悩みにつながるのです。

筋膜リリースという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。その中でも世界的に有名なのが、ジョン・F・バーンズというセラピストが広めた「マイオファッシャル・リリース」です。

バーンズ氏は、筋膜の制限にやさしく寄り添い、辛抱強く待つことで体が自然に変化していくことを発見しました。実際に彼自身が体験した大きな変化をきっかけに、この手法を患者さんに適用したところ、驚くような効果が現れたのです。

ポイントは「無理に力で押し込まない」こと。筋膜には70億人いれば70億通りのひずみのパターンがあります。だからこそ、画一的な手順ではなく、その人の体の反応を感じ取りながら進めていく必要があるのです。

「やさしく待つだけで体が変わるなんて本当？」と思う方もいるかもしれません。ここには実は科学的な裏付けがあります。

筋膜はコラーゲン線維と水分（基質）でできていて、外傷やストレスで基質の粘性が高まると動きが悪くなります。これが神経や血管を圧迫し、痛みやしびれにつながるのです。

筋膜リリースで一定の時間（90〜120秒以上）やさしい圧をかけ続けると、コラーゲンのバリアに変化が起こり、さらに3〜5分ほど経つと水分の硬化が溶けて柔らかさを取り戻します。そのとき、細胞レベルで次のような反応が起きます。

つまり、筋膜リリースは「単なるマッサージ」ではなく、細胞レベルまで影響を与えるアプローチなのです。

筋膜の問題は一朝一夕で作られるものではありません。小さなケガや長年のストレス、繰り返す悪い姿勢が積み重なり、あるとき閾値を超えて症状が噴き出すのです。

だからこそ、筋膜リリースでも「すぐに痛みがゼロになる」ことをゴールにするのではなく、じっくり時間をかけて制限を解いていく必要があります。表面的な変化だけでなく、深いレベルの緊張やトラウマが少しずつ解放されるからです。

実際に筋膜リリースを続けていくと、次のような変化が期待できます。

神谷町の【拝志フィジカルセラピーファシアラボ】では、バーンズ式マイオファッシャル・リリースをベースに、患者さん一人ひとりの体の状態を丁寧に評価します。

画一的な手順ではなく、その方の筋膜の制限を感じ取りながら、やさしく、そして辛抱強く寄り添う施術を行っています。

「今までどこへ通っても良くならなかった」という方でも、筋膜ケアを通じて根本的な改善を実感していただけるケースが多くあります。

筋膜リリースの効果は、細胞レベルの反応を引き起こし、長年の不調の原因にアプローチできる、科学的にも裏付けられた方法です。

そして何より大切なのは、やさしく、時間をかけて、体の声に寄り添うこと。それこそが、慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善するための第一歩なのです。

ファシア（筋膜）ケアの専門院【拝志フィジカルセラピーファシアラボ】が、あなたの体の本当の原因を探し、根本から改善へ導きます。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ

拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表: 私が「筋膜（ファシア）」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。