背中のこりが取れない人の共通点|慢性化したこりは筋膜(ファシア)の変性かもしれません

「少し専門的で長めの記事ですが、約15分ほどで読めます」

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。

今回は、なかなか取れない背中のこりについて、少し踏み込んでお話しします。

最初にお伝えすると、この記事は少し長めです。
また、内容としてもやや専門的で、感覚的な表現や解剖学的な名称が出てきます。
そのため、読む方によっては少し分かりにくく感じる部分もあるかもしれません。

ただ、長年背中のこりで困っている方、本当に何をしても変わらず悩んでいる方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。
それは、私自身がまさにそういう当事者だったからです。

実は私自身、長い間、背中のこりに悩んできました。
首から背中にかけて常に重く、張っていて、休んでも抜けない。
運動している時は気づきにくかったのですが、大学時代に座る時間が増えたことで、背中や首への負担がかなり蓄積していたことが後になって分かりました。

私は長年スポーツをしてきており、その期間は約17年になります。
その中で、背中を丸めるような使い方や前かがみの姿勢が長く続いていました。
そうした身体の使い方の積み重ねが、慢性的な背中のこりをつくっていたのだと思います。

私はカイロプラクティックを学び、関節への手技も行い、自分自身もさまざまな施術を受けてきました。
カイロプラクティックには良さがありますし、手技療法にも大切な役割があります。
ただ、少なくとも私自身の慢性化した背中のこりは、それだけでは変わりませんでした。

その後、マイオセラピーと出会い、自分自身が治療を受け、さらに自分でも継続して身体をみていく中で、長年変わらなかった背中のこりが少しずつ改善し、今では症状がなくなっています。

ただし、ここでひとつ大事なのは、改善は決して簡単ではなかったということです。
私の場合、良くなるまでには少なくとも3〜4年ほどかかっています。
これはマイオセラピーが悪いということではなく、それだけ慢性化した組織の変化が深く、長年の身体の使い方の蓄積が大きかったということだと思っています。

もちろん、すべての方に同じだけの期間がかかるとは限りません。
私には約17年にわたるスポーツ歴があり、その身体の使い方が背景にあったため、一般の方にそのまま当てはまるわけではないと思います。
ただ、本当に慢性化している方ほど、改善にはある程度時間がかかることがある。
そこは誠実でありたいですし、正直にお伝えしたいと思っています。

この経験を通して私は、背中のこりを単なる疲労や筋緊張としてではなく、筋膜(ファシア)を含む軟部組織の変性としてみることが大切だと考えるようになりました。

背中のこりは、単なる筋肉疲労では説明できないことがあります

背中のこりというと、多くの方は「筋肉が疲れている」「筋肉が硬くなっている」と考えます。
もちろん、それ自体は間違いではありません。

ただ、慢性的に取れないこりをみていくと、それだけでは説明できないことが多くあります。
実際には、筋肉そのものだけでなく、筋肉を包み、支え、つなぎ、感覚にも深く関わっている結合組織としてのファシアの状態が大きく関係していると私は考えています。

ここでひとつ大事なのは、筋肉と筋膜は本来きれいに分けられるものではないということです。
筋肉は筋細胞だけで存在しているのではなく、結合組織に包まれ、支えられた構造の中にあります。
その意味では、筋肉と筋膜は一体のものとして働いています。

それでも、あえて筋膜、ファシアという言葉を使うのは、筋細胞と結合組織では素材も役割も異なるからです。
特に、痛みやこりに関わる感覚神経が豊富なのは、結合組織としてのファシアの側です。
そのため私は、背中のこりや痛みを考えるとき、筋肉だけでなく、ファシアを含めた軟部組織全体の状態を重視しています。

慢性化したこりで起きているのは「筋膜の変性」だと考えています

研究では「滑りの悪さ」や「滑走性の低下」という表現がよく使われます。
それは大切な視点だと思います。

ただ、私自身が治療を受けてきた感覚、そして日々の触診で感じていることとしては、慢性化した背中のこりは、単なる滑りの悪さだけではありません。

本当に長く続いている悪い場所には、かなり共通した特徴があります。
それが、線維化・ゲル化・肥厚です。

私は、慢性化したこりとは、こうした筋膜の変性が起きている状態だと考えています。

私が治療で狙っているのは、筋肉のいちばん上を包む膜「筋外膜」です

ここで少しだけ専門的な話をすると、私が治療で主に狙っているのは、筋肉のいちばん上を包んでいる膜である筋外膜です。

浅いところには浅筋膜や深筋膜などの層があり、そこには脂肪を包む役割もあります。
そうした層にも状態変化は起こりますが、私の感覚では、慢性的なこりで明確な線維化が現れている主座は筋外膜です。

触診すると、症状のある場所では、筋外膜に独特の線維感や硬さ、質の変化が感じられます。
指で軽く弾くようにみると、ゴリゴリとした感触があったり、場所によっては音を感じるほど変化していることもあります。

これは単なる「筋肉が張っている」というレベルではなく、組織そのものの質が変わってしまっている状態として捉えています。

線維化だけではなく、ゲル化と肥厚も重なっていることが多いです

慢性化した背中のこりでは、線維化だけが起きているわけではありません。
私の臨床感覚では、そこにゲル化肥厚が重なっていることが非常に多いです。

私が「むくんでいるように感じる」と表現する場所は、一般的なむくみというより、組織がゲル状に停滞しているような状態です。
さらに、触れると厚みとして感じられる場所もあります。
見た目では分かりにくくても、触ると明らかに違う。
自然な柔らかさではなく、停滞感のある厚みとして感じられるのです。

つまり慢性的なこりの部位では、

  • 筋外膜の線維化
  • その周囲のゲル化したような停滞
  • 組織の肥厚

が重なっていることが多く、そしてその場所に患者さんの
こり・張り・痛み
の訴えが一致することが少なくありません。

手技で変わらなかった経験があるからこそ、慢性化の難しさが分かります

私はカイロプラクティックを学び、関節への手技も行ってきました。
また、マッサージ的なアプローチでも変わらないという経験を自分自身でしてきました。

その中で実感したのは、慢性化して固定化したこりは、手技だけでは変えきれないことがあるということです。

もちろん、手技には大切な役割があります。
すべてを否定したいわけではありません。
ただ、少なくとも私自身のケースでは、背中のこりの本体が筋膜の変性にあったため、一般的な手技では十分に変化しなかったのだと思います。

その後、マイオセラピーに出会い、ようやく改善の方向に進み始めました。
ただし、それでもすぐに変わったわけではありません。
長年固定化してきた組織の変化に対しては、効率よく狙える方法でも時間が必要でした。

このことは、慢性的なこりに悩んでいる方にとって、少し厳しい話に聞こえるかもしれません。
ですが私は、慢性化したものは簡単ではない。けれど、変化の可能性がないわけではない。
私はそれを、自分の身体で経験してきました。

私にとって機械を使うのは手技の延長です。
見た目で怖いと感じる方もいると思いますが、全く逆です。
手でやる方が逆に刺激が強くなることがあるのです。

だからこそ、本当に困っている方のつらさが分かります

私は、慢性的な背中のこりがどれだけしつこいかを、自分自身の身体で経験してきました。
何をしても変わらない。
その場では少し楽でも、また戻る。
ずっと重い。
座っているのがつらい。
首まで苦しい。頭痛もあり酷いと嘔吐までしてました。

そういう状態が長く続くと、単なるこりでは済まなくなります。
日常生活の質も下がりますし、「もう変わらないのではないか」という不安にもつながります。

私はその当事者でした。
だからこそ、慢性化したこりに本当に困っている方に対して、表面的な慰めではなく、実感を持って向き合えると思っています。

そして、自分自身の経験を通して、慢性化したこりに対して、どこをどう見て、どう向き合っていくべきかを学んできました。
これは当院の大きな特徴のひとつだと考えています。

当院が大切にしていること

当院では、大切にしているのは、

  • どこに症状があるのか
  • その場所にどんな質の変化があるのか
  • 筋外膜の線維化があるのか
  • ゲル化や肥厚があるのか
  • その背景にどんな姿勢や身体の使い方、負担の蓄積があるのか

を丁寧にみることです。

背中のこりは、同じ「こり」に見えても中身は人によってかなり違います。
だからこそ、触診で状態を見極め、必要な場所に必要な刺激を届けていくことが大切だと考えています。

まとめ|背中のこりが取れない人は、慢性化した筋膜の変性が関わっているかもしれません

背中のこりがなかなか取れない人には、共通点があります。
それは、単なる疲労ではなく、局所の組織が慢性化し、変性している可能性があるということです。

筋肉と筋膜は本来分けられないものですが、痛みやこりを理解するうえでは、ファシアを含めた軟部組織の状態をみることがとても重要です。

そして慢性化した場所では、単なる滑りの悪さだけでなく、

  • 筋外膜の線維化
  • ゲル化
  • 肥厚
  • 質感の変化
筋肉の表面の筋外膜(きんがいまく)
この場所の線維化が問題です。

として現れていることが少なくありません。

私は自分自身が長年その状態に悩み、手技では変わらず、マイオセラピーによって長い時間をかけて改善してきました。
だからこそ、簡単ではないことも分かっています。
その一方で、改善の可能性があることも、身体で知っています。

もしあなたが、

  • 背中のこりが何年も取れない
  • マッサージではすぐ戻る
  • いつも同じ場所がつらい
  • 首や背中が重い
  • デスクワークで悪化する
  • 何をしても変わらないと感じている

このようなお悩みをお持ちなら、
単なる筋肉疲労ではなく、慢性化した筋膜の変性という視点から身体をみていくことが大切かもしれません。

今回は背中のこりに絞って書きましたが、身体の中で起きていることは背中だけに限りません。

背中のこりも、腰の重さや腰痛も、首の張りやこりも、局所の組織変化という意味では同じ身体の延長線上にあるものです。

私は臨床の中で、それらを別々の問題というより、つながった身体の中で起きている現象としてみています。

ご相談ください

拝志フィジカルセラピー ファシアラボでは、
慢性的な背中のこりや首の張りに対して、ファシアを含めた軟部組織の状態を丁寧に評価しながら施術を行っています。

私自身、長年背中のこりに悩み、改善してきた経験があります。
手技で変わらなかった経験も、時間がかかった経験もあります。
だからこそ、「どこへ行っても変わらないつらさ」に対して、実感を持って向き合いたいと考えています。

神谷町で、慢性的な背中のこり・首のつらさにお悩みの方は、どうぞ一度ご相談ください。
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。