ファシアを知るシリーズー「世界で“ファシア”に注目している人々について」

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。

今回は
ファシアを知るシリーズ「世界で“ファシア”に注目している人々について」
というテーマでお話しします。

ファシア(筋膜)は、日本ではまだ「筋肉を包む膜」として語られることが多いですが、
世界ではすでにその理解が大きく変わりつつあります。

特に欧米を中心に、
ファシアを「身体の中心的なシステム」として扱う研究者・治療家・ムーブメント指導者が増えています。

その潮流の象徴とも言えるのが、アメリカの Human Garage や Gerald Pollack 氏の水の研究、あるいはHyperarch Fascia Training (HFT)のChong Xie氏などトップアスリートを指導する実践家たちです。

この記事では、世界がファシアを見る視点がどのように変わってきたのか、
その背景と最新トピックをわかりやすくまとめていきます。

ちなみにファシア=筋膜ではありません。ファシアとはファシアは、筋肉・骨・内臓・神経・血管など、体のすべてを包み込み、つなぎ合わせている薄い膜(厳密には違う形もあります)のこと。丈夫なたんぱく質(コラーゲン)でできていて、全身をネットワークのように覆いながら、体を支えています。

1 世界のファシア研究を加速させた Human Garage という存在

Human Garage はロサンゼルスにあった治療施設で、
カイロプラクティック、理学療法、鍼灸、自然療法など
合計52名もの専門家が在籍し、身体の仕組みを共同で研究していました。

ここで生まれた大きな気づきがあります。

治しても、また痛みを抱えて戻ってくる

施術をすれば痛みは取れる。
しかし半年後、再び悪化し戻ってくる。

「治す医療」では限界がある。
「自分で治せる方法」こそが本質だ。

これが彼らが辿り着いた答えでした。

そこから、
呼吸・意識・振動・回旋を組み合わせ、
ファシアに直接働きかける「ファシアル・マニューバー」という新しい概念が生まれたと語られています。

2 ファシア観は「膜」から「知性ある水のネットワーク」へ

従来のファシアのイメージは
筋肉や臓器を包む“ただの膜”でした。

しかし最新の視点は、大きく違います。

ファシアは
・記憶を持ち
・電気を伝え
・感情を保持し
・水のチューブが張り巡らされたネットワーク

として働いているという考え方です。

私たちの身体の約70〜80%は水。
ファシアの中には微細な水の管が存在し、
その配置が日々変わり続けています。

だからこそ、
衝撃、音、感情、呼吸、姿勢などあらゆる刺激で
ファシアは再構築され、全身の状態が変わると捉えられています。

実際、側弯症が27度から7度に改善した例なども
「骨や筋肉ではなく、ファシアに意図的に働きかけた結果」と説明されています。

3 振動・音・感情がファシアを“再プログラム”する

水や砂は、振動を受けると形が変わります。
これは「音」と「身体」の関係を考えるうえで重要なポイントです。

例えば
・怒りの周波数を水に与える → 乱れたパターン
・美しい音を与える → 幾何学的で整った構造

となることが確認されています。

人の身体も同じです。

他人が怒っているとき、自分も重たく感じるのは
“振動を身体が拾っている”ためです。

アファメーション(言葉の宣言)が効果を持つのも、
「信じているかどうか」ではなく、
声の振動そのものがファシアの水構造を揺らし、再プログラムを起こすからです。

感情・音・言葉はすべてファシアの構造を変える刺激になります。

4 身体の感覚に戻ることは、ファシアを守る行為でもある

Human Garage ではまず、
足裏→足首→膝→股関節→肩→頭と
身体感覚を取り戻すワークが行われます。

なぜこれだけで落ち着くのか?

答えはシンプルで、
ストレスで身体感覚から離れてしまうと
ファシアのネットワークが“乱れた状態”になるからです。

・この怒りは自分のものか
・相手が発している感情を拾っているだけか

こうした区別がつくだけで、身体の反応が変わります。

これはファシアの神経密度が高く、
「感じる器官」として重要な役割を持つからです。

5 身体は「バイオメカニクス」ではなく「加圧された水のシステム」

昔の身体観は「骨と筋肉で動く機械」というものでした。
しかし今は、より水圧・内圧の視点が重視されています。

・深い呼吸で内圧が変わる
・関節をロックすると圧力が別の方向へ移動する
・身体の動きは“直線”ではなく“回旋”が本来の姿

これはファシアが“水の入った袋の集合体”だからです。

直線的なストレッチが効きにくい理由もここにあります。
身体の言語は「ねじれ」であり、
回旋+呼吸+意図が揃って初めてファシアは変化します。

6 ミネラル・シリカ・水分とファシアの関係

ファシアは水+ミネラル+電気で働く“バイオ電気システム”です。

・脱水
・化学物質
・金属の蓄積

が起きると、
ファシアにノイズが入り、動きが悪くなったり神経症状が出たりします。

シリカやミネラルをしっかり補うと
・ファシアが潤う
・電気の伝わりが良くなる
・身体の反応速度が上がる

などの変化が起きやすくなります。

実際にミネラル不足は多くの人が気がついてないと思います。

7 感情と臓器がファシアでつながるという考え方

Human Garage では
臓器ごとに「関連する感情」があるという考えを重視しています。

例えば
膀胱=恐怖
肝臓=怒り
心臓=喜び・興奮
肺=悲しみ

といった具合です。

臓器周囲のファシアは感情によって硬くなるため、
手を当てて呼吸を行うだけで
ファシアの緊張がゆるみ、身体の反応が変わることがあると説明されています。

8 ファシアを理解すると、生き方そのものが整い始める

現代は
脱水、電磁波、化学物質、座りっぱなし、孤立、目的喪失
といったストレスが多い時代です。

これらはファシアのネットワークを乱し、
身体を「ノイズの多い激流」のようにします。

しかし、
・呼吸
・自然の中で過ごす時間
・ファシアル・マニューバー
・身体感覚に戻る習慣
・コミュニティとのつながり

などを通してファシアが整ってくると、
心も身体も「静かな湖」のように安定していきます。

ファシアの理解は、
西洋医学と東洋医学を結ぶ新しい健康観であり、
今後ますます注目される領域です。

まとめ

今回ご紹介した世界の視点をまとめると

・ファシアは「膜」ではなく「知性ある水のネットワーク」
・音・感情・意図・呼吸・回旋がファシアを再プログラムする
・身体は“加圧された水のシステム”として動いている
・ファシアを整えることは、身体だけでなく心の回復にもつながる

という流れになります。

慢性腰痛や肩こりだけでなく、
ストレス・疲労感・姿勢の崩れなどにも、
ファシアの視点は大きなヒントになります。

やはりファシア(筋膜)の本当のことが分かってくるのは、これからですので

今後も、世界のファシア研究や最新の話題をわかりやすくお届けしていきます。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

直接ご予約できます。

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。