「慢性的な痛みの多くは筋肉や骨ではなく、筋膜(ファシア)に由来しているということが分かってきている」

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
今回は
「慢性的な痛みの多くは筋肉や骨ではなく、筋膜(ファシア)に由来しているということが分かってきている」
というテーマについて、できるだけ分かりやすくお話しします。

長年続く腰痛や背中の凝り、首や肩の不調で
検査では異常がない
年齢のせいと言われた
どこへ行っても改善しない
と感じている方にこそ、知っていただきたい内容です。

結論からお伝えします

慢性的な痛みの多くは、筋肉や骨そのものではなく、筋膜(ファシア)に由来していることが、近年の研究と臨床現場の両方から分かってきています。

ここでは
なぜ「痛みの8割が筋膜から」と言われるのか
従来の考え方と何が違うのか
なぜ検査では異常が見つからないのか
を、専門用語をできるだけ使わずに解説していきます。

なぜ「痛みは筋肉や骨の問題」だと思われてきたのか

これまでの医療では、痛みの原因は
骨の変形
椎間板の異常
軟骨のすり減り
筋肉の損傷
神経の圧迫
といった「画像で確認できるもの」が中心に考えられてきました。

しかし現場では
レントゲンはきれい
MRIも問題なし
神経学的な検査も異常なし
それでも痛みが続く
というケースが非常に多く存在します。

この説明できない痛みの正体として、注目されるようになったのが筋膜です。

ファシア(筋膜)

筋膜は「最大の感覚器官」

筋膜は、筋肉を包む薄い膜というイメージを持たれがちですが、実際は
全身を覆い
骨や内臓、神経をつなぎ
身体の形と動きを支えている
巨大なネットワーク組織です。

近年の研究で分かってきた重要な事実があります。
筋膜には
痛みを感じるセンサー
圧や張力を感じるセンサー
動きや位置を感じるセンサー
が、筋肉よりもはるかに多く存在しているということです。

つまり
痛みを感じやすい組織
という点では、筋膜は筋肉よりも圧倒的に敏感なのです。

なぜ筋膜が痛みの原因になりやすいのか

筋膜には、次のような特徴があります。

動くことで潤う
滑ることで正常を保つ
引っ張られすぎると防御的に固まる

ところが
長時間の座りっぱなし
同じ姿勢の繰り返し
ストレス
浅い呼吸
過去のケガ
運動不足
逆に使いすぎ(スポーツなどで局所に負担がかかるケース)
などが重なると、筋膜は

乾く
滑らなくなる
ねじれる
癒着する
硬くロックする

といった状態になります。

この状態の筋膜は、わずかな刺激にも過敏に反応し、強い痛み信号を出すようになります。
筋肉や骨に明らかな異常がなくても、筋膜が危険だと判断すれば、脳は痛みとして感じさせるのです。

このように、「動かないケース」と使い過ぎで「動かし過ぎ」の相反する動きで固くなり、「動かせばいいのか?動かさない方がいいのか?」というように
世の中で混乱が起きてしまっている状態です。

「痛みの8割が筋膜から」と言われる理由

この表現は決して大げさなものではありません。
理由は大きく三つあります。

一つ目
慢性痛の多くで、筋肉や骨の明確な損傷が確認できない

二つ目
筋膜には痛みのセンサーが非常に多い

三つ目
筋膜の状態を整えると、痛みが大きく変化するケースが非常に多い

実際、臨床現場では
腰痛
首こり
肩こり
背中の張り
股関節の痛み
膝の違和感
坐骨神経痛のような症状
などの多くが、筋膜の滑りの悪さや緊張異常と深く関係していると考えられています。

なぜ「原因不明」「年齢のせい」と言われてしまうのか

筋膜は
レントゲンに写らない
CTでは評価しにくい
MRIでも分かりにくい
という特徴があります。

そのため
異常なし
年齢のせい
様子を見ましょう
と言われてしまうことが少なくありません。

しかし
見えないから存在しない
のではなく
見えにくい組織だったため、評価されてこなかった
というのが現実です。

長期化した筋膜の硬さは一筋縄ではいかない

筋膜の問題は、短期間で起こったものほど回復しやすく、長年積み重なったものほど時間がかかります。

そのため
整形外科
接骨院
整体院
マッサージ
鍼灸
カイロプラクティック
筋膜リリースなどの筋膜系施術
といった整形外科や代替医療においても、回数や時間が必要になるケースが少なくありません。

ここでよく起こる誤解があります。
数回で良くならない
イコール
この治療は効かない

と判断されてしまうことです。

実際には、筋膜の硬化や線維化が長期化している場合、数回で完全に解決する方が珍しいのです。

高齢者や運動不足の方に多い再発の理由

高齢者や長年運動習慣がない方では
筋膜の硬さが慢性化
全身の動きが極端に少ない
血流や水分循環が低下
といった状態が見られることが多くあります。

この場合
施術を受けた直後は楽になる
しかし日常生活が変わらない
結果としてまた痛みが戻る
というパターンになりやすいのです。

アルコール習慣が強い方で、全身が硬くなるケースも稀に見られます。
デュピュイトラン拘縮のような病態はアルコールが原因の一つと言われていますが
硬化の兆候が全身にみられるとも言われています。

筋膜に原因があるという認識がないと
運動不足
座りっぱなし
自分の生活習慣(過剰な飲食習慣)
が症状を作っているとは、なかなか考えられません。

骨の変形や軟骨の問題は末期のケースが多い

確かに
骨の変形
軟骨の損傷
が痛みの原因になっているケースも存在します。

しかしそれらは
姿勢の崩れ
動かな過ぎ(逆に関節構造の組織が弱くなる
筋膜の硬化
が長期間続いた結果として起こることがほとんどです。

つまり
いきなり骨が原因になることは少なく
その前段階として筋膜の問題が起きている
ケースが非常に多いのです。

筋膜の痛みは「動き方」と「感覚」で変わる

筋膜由来の痛みには、次のような特徴があります。

押すと痛みの場所が移動する
日によって痛みが違う(場所も変わる)
朝と夜で変わる
姿勢で変化する
ストレッチで悪化することがある
温めると楽になる
軽く触れるだけで変化する

これらは、筋肉や骨の損傷よりも、筋膜の性質とよく一致します。

だから筋膜ケアが重要になる

筋膜由来の痛みは
強く揉む
無理に伸ばす
痛みを我慢して動かす
といった刺激では、かえって悪化することがあります。適切に行う必要があります。

ここは経験も大事になってくるところですが、個人で反応はさまざまですから
思いがけないことは起こります。そこは施術者とそれを受ける側のコミニュケーションがとても大事で、なぜそれを行う必要があるのかの説明など信頼関係の上で成り立つ者と考えております。

必要なのは
筋膜の緊張を安全に下げる
滑りを回復させる
身体が安心できる刺激を与える
というアプローチです。

マイオセラピーやファシア(筋膜)の施術は、まさにこの筋膜の性質に合わせた考え方です。

まとめ

慢性的な痛みの多くは
骨や筋肉の問題ではなく
筋膜の感覚異常
滑走不全
緊張異常
から生じている可能性があります。

だからこそ
検査で異常がない
原因が分からない
治療を受けても繰り返す
という方が多いのです。

「痛みの8割が筋膜から」という考え方は
痛みを軽く見る話ではなく
痛みをより正確に理解するための新しい視点と言えます。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

直接ご予約できます。

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。