痛みがなくなることが、ゴールではない理由。

第4章・第1話 改善とは痛みを消すことじゃない

改善の本質と、身体との向き合い方について

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
施術の目的は、痛みを取ることだと思われることが多い。でも私は、それだけではないと考えています。

腰痛が楽になった。それは確かに大切な変化です。ただ、痛みが消えた状態がゴールだとすると、また同じことが起きたときに、また一から困ることになります。

私が本当に目指しているのは、「自分の身体を理解し、再び安心して使える状態を取り戻すこと」です。
痛みの改善は、そのための通過点でしかない、と考えています。

身体は「怖いもの」ではない

慢性腰痛を長く抱えている方の中には、身体を怖がるようになってしまっている方がいます。「動かすと悪化するかもしれない」「また痛くなるかもしれない」という不安が、日常の動きにまで影響している。

その不安は、理由のないものではありません。何度も痛みが再発してきた経験があれば、そうなるのは当然です。

ただ、身体は本来、回復力と適応力を持っています。壊れやすいものではなく、適切な関わり方をすれば変化できる。その事実を、身体で実感できるようになることが、改善の大きな一部だと思っています。

痛みの改善はゴールではなく、
「自分の身体と信頼関係を取り戻すこと」
本当の目的だと考えています。

施術は受けて終わりではない

施術によって組織の状態が変化する。その変化を、本人が「自分の身体の中で何が起きていたのか」として理解できるようになると、日常の使い方が変わってきます。

どこに負担がかかりやすいのか。どういう姿勢や動作がその部位に影響するのか。どんな働き方や休み方が、身体に合っているのか。そういった理解が積み重なることで、再発しにくい身体になっていきます。

施術は受けて終わりではなく、日常の中で身体をどう使い直していくかまで含めて改善だと、私は考えています。

「任せきり」でも「一人で抱え込む」でもなく

改善は、施術者が一方的に与えるものではありません。施術と、本人の気づき・理解・実践が重なって、初めて進んでいくものです。

だからといって、「全部自分でやらなければ」という話でもない。身体は複雑で、一人で理解するには限界があります。施術者は、その身体のサインを読み取り、本人にも分かる形に翻訳する役割を担っています。【壁打ち相手であり、伴走者でありたい】と思っています。

一緒に身体を見ていく。その関係の中で、少しずつ「自分の身体はこういう傾向がある」と分かるようになっていく。それが、当院が目指している改善の姿です。


拝志フィジカルセラピー ファシアラボ 院長 拝志 神谷町・虎ノ門
慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

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次の話 → どこへ行っても良くならない、という経験をした人へ。

シリーズ
「その腰痛、まだ諦めないでほしい。」

第1章「なぜ治らないのか」

第2章「痛みの正体は筋膜」

第3章「だからこの治療をする」

第4章「改善とは痛みを消すことじゃない」

第5章「それでも力になりたい人がいる」

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。