腰痛も痛みが出てからでは遅い。

― 歯医者さんの言葉と慢性腰痛の本質 ―

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。

「痛みが出てからでは遅いですよ」

歯医者さんで、一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか。
虫歯も歯周病も、痛みが出たときにはすでにある程度進行していることが多い。だからこそ予防が大切だと説明されます。私も歯医者さんには3ヶ月一回のチェックしてもらってます。

実はこの考え方は、慢性腰痛や背中の凝りにもまったく同じことが言えます。

慢性腰痛の原因は痛みそのものではない

多くの方は、痛みが出てから身体を気にします。

腰が痛くなった
背中が張って動きづらい
肩が上がらない

しかし痛みは突然発生するわけではありません。その前に必ず静かな変化が起きています。

私たちが専門としているファシア、いわゆる筋膜は、全身を包み込みながらつなげている組織です。この組織は水分を含み、しなやかに滑る性質を持っています。

ところが、

長時間の同じ姿勢
ストレス
睡眠不足
血流の低下
加齢による代謝の変化

こうした積み重ねによって、少しずつ粘りや硬さが増していきます。

この段階ではまだ強い痛みは出ません。

なんとなく重い
朝だけ固い
動き出しが悪い

その程度です。

そしてある日、身体が耐えられる限界を超えた瞬間に痛みとして表面に出ます。

つまり、慢性腰痛の多くは痛みが原因なのではなく、痛みは結果なのです。

MRIで異常なしと言われる慢性腰痛の理由

慢性腰痛で来院される方の多くがこう言われています。

レントゲンでは異常なし
MRIでも問題ありません

画像検査で映るのは主に骨やはっきりした構造の変化です。しかし筋膜の滑りにくさや水分の変化は、ほとんど映りません。

構造に異常がないからといって、問題がないわけではありません。

これは歯の初期の虫歯と似ています。見た目には分かりにくいけれど、内部では変化が進んでいることがあります。

身体も同じです。痛みが出る前から、静かな変化は始まっています。

イメージ

痛くなってからではなぜ改善に時間がかかるのか

痛みが出た時点では、いくつもの要素が重なっています。

組織の滑りの低下
張力の偏り
神経の敏感さの上昇(←これによって的確に触れない:局所治療不可)
脳が痛みを学習している状態(←沈静化するのに時間を要する)

特に慢性腰痛では、脳がそこを危険な場所だと覚えてしまうことがあります。すると軽い刺激でも強く痛みを感じやすくなります。

これが長引く理由の一つです。

だからこそ、違和感の段階と強い痛みが出てからでは、改善までの道のりが違ってきます。

歯医者さんが定期検診を勧める理由と同じです。

慢性腰痛を予防するためにできること

では何をすればよいのでしょうか。

予防とは、無理にストレッチを頑張ることではありません。

大切なのは、

身体のバランスを知ること(重力がどこに集中しているのか?)
硬くなりやすい場所を理解すること
小さな違和感を放置しないこと
定期的に滑りを整えること

です。

当院では強い痛みが出る前の段階で来られる方も増えています。これはとても賢い選択だと思います。

なぜなら、その段階であれば身体はまだ柔軟に変わる力を持っているからです。

痛みは敵ではなく身体からのサイン

当院では痛みを排除すべき敵とは考えていません。痛みは身体からの重要な情報です。

なぜそこが硬くなったのか
なぜ同じ場所に負担が集まるのか
なぜ繰り返すのか

これを一緒に考えていくことが本質だと思っています。

治療者が全部を治すのではなく、自分の身体を理解していく。その積み重ねが慢性腰痛の本当の改善につながります。

痛みが出る前のサインを大切に

「痛みが出てからでは遅い」

この言葉は怖がらせるためではありません。未来の自分を守るための言葉です。

慢性腰痛や背中の凝りは、突然起きるものではありません。静かに積み重なっています。

もし今、少しでも違和感があるなら、それは身体からのサインかもしれません。

その声を無視せず、向き合うことが大切です。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。