なぜレントゲンで異常がなくても腰は痛むのか?

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。

腰が痛くて病院へ行き、レントゲンを撮ったのに「特に異常はありません」と言われた。けれど実際には、立つのもつらい、座っているのもしんどい、朝起きるたびに腰が重い。こうした経験をされている方は少なくありません。

このとき多くの方が、「異常がないなら何が原因なのか」「年齢のせいで仕方ないのか」と不安になります。ですが、私はそうは考えていません。レントゲンで大きな異常が見つからないのに腰が痛いのには、きちんと理由があることが多いからです。

レントゲンで見えるものには限界があります

まず知っておいていただきたいのは、レントゲンで分かるのは主に骨の状態だということです。骨の変形、骨折、関節のすき間の変化などは確認しやすい一方で、腰の痛みに深く関わるやわらかい組織の状態までは十分に分かりません。

実際の腰痛では、骨そのものではなく、筋肉を包む膜や、その周囲のやわらかい組織が痛みのサインを出していることがあります。つまり、画像に大きな異常が写らなくても、身体の中ではつらさの原因が起きていることがあるのです。

腰痛は「骨の問題」とは限らない

腰が痛いと、多くの方は骨や椎間板に原因があると思いがちです。もちろんそうしたケースもあります。ですが、慢性的な腰痛の中には、筋肉そのものよりも、筋肉を包んでいる膜『ファシア(筋膜)』や、その周囲の組織の動きの悪さ、こわばり、張りの偏りが関係しているものが少なくありません。

このような状態では、身体を動かしたときに組織どうしがうまく滑らず、ある一か所に負担が集中しやすくなります。すると、強いケガではなくても、毎日の立つ、座る、かがむといった動作の積み重ねで腰が痛くなっていきます。

実際のファシア(筋膜):筋外膜(きんがいまく)

本当に大切なのは「どの組織が痛みを出しているか」です

腰痛を考えるうえで大切なのは、「腰が痛い」という結果だけを見ることではありません。本当に見るべきなのは、どの組織が、どの場所で、サインを出しているのかということです。

同じ腰痛でも、関節まわりがつらい方もいれば、筋肉の深い部分が問題の方もいます。さらに、筋肉を包む膜のような組織が固まり、その部分が敏感になっている方もいます。ここを見極めないまま、ただ闇雲に施術しても、本当に必要な箇所へ届いていないことがあります。

私は普段の施術で、この「どこが原因なのか」「どの深さに問題があるのか」を非常に大切にしています。ここが曖昧なままだと、改善まで遠回りになってしまうからです。

痛みは悪者ではなく身体からのサインです

痛みがあると、早く消したいと思うのは当然です。ですが、痛みは単なる敵ではありません。身体が「ここに問題があります」と教えてくれている大事なサインでもあります。

たとえば、ずっと同じ場所に負担が集中していたり、組織の動きが悪くなっていたり、回復しきれないまま無理を続けていたりすると、身体は痛みという形で知らせてきます。ですから、痛みをただ抑えるだけでなく、「なぜそこが痛むのか」を考えることが根本改善には欠かせません。

全体を見ることも大切ですが、まず局所を見る必要があります

腰痛では、姿勢や骨盤の傾き、身体の使い方など全体を見ることも大切です。ただし、だからといって全体だけ整えれば良くなるとは限りません。

実際には、腰の中に強くこわばって動きにくくなっている部分が残っていると、全体のバランスを整えても痛みが続くことがあります。私はまず、つらさを出している局所の状態を丁寧に見ます。そのうえで、なぜそこに負担が集まったのかという全体の背景も見ていきます。

順番が大事なのです。まずは局所の質を整えること。その後に全体とのつながりを整えること。これが慢性腰痛の改善にはとても重要だと考えています。

全身がつながる「筋膜(ファシア)」

「異常なし」と言われても、つらさを軽く見ないでください

病院で異常なしと言われると、「ではこの痛みは何なのだろう」と孤独になってしまう方がいます。ですが、画像で大きな異常がないことと、痛みの原因がないことは同じではありません。

特に、長引く腰痛では、画像には写りにくい組織のこわばりや、動きの悪さ、負担の偏りが関わっていることがあります。だからこそ、私は「異常なし」という言葉だけで、その方のつらさを終わらせたくありません。実際に困っているなら、その身体には何かしらの理由があるはずです。

腰痛の原因を知りたい方にとって大切なのは、検査結果の名前だけではなく、今の身体で何が起きているかを丁寧に見ていくことです。そこが分かると、改善への道筋も見えてきます。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボ

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。