圧迫骨折が起こる理由。

「気づかないうちに折れている」が、なぜ起きるのか

圧迫骨折が起こる理由。|拝志フィジカルセラピー Fascia Lab
ファシアラボの考え方

圧迫骨折が起こる理由。

「気づかないうちに折れている」が、なぜ起きるのか

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。「いつの間にか骨折していた」「何かにぶつかったわけでもないのに骨折と言われた」——圧迫骨折はそういう形で発見されることがあります。なぜ気づかないうちに起きるのか、今回はその理由を書きます。

腰や背中が痛くて病院に行ったら「圧迫骨折です」と言われた。転んだわけでも、強くぶつけたわけでもないのに。そういう経験をした方、あるいは身近な方がそういう状況にある方に読んでほしい内容です。

「骨折」なのに気づかなかったのは、おかしくない

「骨折したのに気づかなかったなんて、鈍感なのでは」と感じる方がいます。でも、圧迫骨折は一般的な骨折とは全く異なるメカニズムで起きます。気づかないことは、おかしくありません。むしろ、圧迫骨折の性質上、気づきにくいのは当然のことです。

圧迫骨折は「じわじわ」起きる

一般的な骨折は、転倒や衝突など強い外力によって骨が折れます。だから痛みが急激で、「折れた瞬間」が分かります。

圧迫骨折は違います。骨粗鬆症などによって骨がもろくなった状態で、日常的な体重の荷重に少しずつ耐えられなくなり、椎体(背骨の骨)がじわじわとつぶれていく変化です。劇的な瞬間があるわけではなく、時間をかけて変形が進むため、気づきにくい。

「重いものを持った」「少し転びかけた」「くしゃみをした」——そういった日常のわずかな負荷が引き金になることもありますが、それ以前からすでに骨がもろくなっていたことが本質的な原因です。

一般的な骨折
強い外力による骨折
転倒・衝突などで瞬間的に骨が折れる。痛みが急激で「折れた瞬間」が分かる。
圧迫骨折
じわじわとつぶれる変形
骨がもろくなり、日常の荷重に少しずつ耐えられなくなる。気づかないうちに進行することがある。

なぜ骨がもろくなるのか

圧迫骨折の背景にある最大の要因は、骨粗鬆症です。骨粗鬆症は骨の密度が低下した状態で、特に女性は閉経後にエストロゲンの分泌が減ることで骨密度が急激に低下しやすくなります。男性でも加齢とともに骨密度は低下します。

骨密度が低下しやすい要因

加齢(特に閉経後の女性)
運動不足・長期間の安静
カルシウム・ビタミンD不足
日光に当たる機会が少ない
ステロイド薬の長期使用
やせ型・低体重

圧迫骨折は突然起きているように見えて、
実際には骨密度の低下が長年積み重なった結果です。
「転んでもいないのに」は、
それだけ骨がもろくなっていたということ。

骨がついた後も痛みが続く理由

圧迫骨折の治療として、コルセットによる固定と安静が基本となります。骨が回復するまでの期間、できるだけ動かさないようにする。これは骨の回復には必要なことです。

ただ、骨がついた後も腰や背中の痛みが続く方がいます。これは骨の問題が解決した後も、長期間の安静・コルセット固定によって腰まわりの筋膜(ファシア)が動かない状態に慣れ、固定化が進んでしまっているためです。

骨の回復と、筋膜の回復は別のタイムラインで進みます。「骨がついたのにまだ痛い」という方の背景には、この筋膜の固定化が残っていることが多いです。

骨折が起きやすい場所と、その理由

圧迫骨折が起きやすい場所には傾向があります。腰椎と胸椎の境目(胸腰椎移行部)付近——背中から腰にかけての移行部分です。なぜここに集中するのか。それは力学的な負荷が集中しやすい場所だからです。

背骨は本来、頸椎・胸椎・腰椎それぞれの部位で生理的なカーブを持っています。このカーブがあることで、重力や体重の荷重が分散されます。ところが、猫背や腰を丸めた姿勢(本来は前に湾曲している腰椎が後ろに丸まる状態)が続くと、このカーブが失われ、胸腰椎の移行部に荷重が集中し続けます。

骨がもろくなっている状態でこの負荷が積み重なると、まさにその部位から骨がつぶれやすくなります。「なぜここが骨折したのか」の答えは、長年の姿勢による力学的負荷の蓄積です。

圧迫骨折を繰り返さないための姿勢の考え方

背中や腰を容易に丸めない。前屈みになる動作に注意する
腰の前弯(自然なカーブ)をできるだけ保つ意識を持つ
床のものを拾うときは腰を丸めず、膝を曲げてしゃがむ
長時間の前傾姿勢(スマホ・読書・調理など)に気をつける
ただし、無理に「良い姿勢」を保とうとして緊張させすぎない

ただし、姿勢への意識だけでは限界があります。筋膜が固定化した状態では、意識して姿勢を直そうとしても身体がついてこない。まず筋膜の固定化を解消してから、姿勢の改善を重ねていく順番が重要です。

圧迫骨折を繰り返さないために

一度圧迫骨折を起こした方は、再骨折のリスクが高くなります。骨密度の改善(薬物療法・食事・日光浴・運動)は医師の指導のもとで進めることが重要です。

同時に、筋膜の固定化を解消して適切な動きを取り戻すことも、再骨折予防につながります。動けない・動くのが怖いという状態が続くと、筋膜はさらに固まり、骨への負担が増えます。安全な範囲で動ける身体を取り戻すことが、長期的な予防になります。

圧迫骨折後の生活を、もう一度取り戻す

圧迫骨折と診断された後、「もう無理はできない」「また折れるかもしれない」という不安の中で生活している方がいます。その不安は当然のことです。ただ、適切なアプローチを続けることで、痛みを和らげ、安心して動ける身体を取り戻すことは十分に可能です。

「また普通に歩きたい」「孫と一緒に動きたい」「旅行に行きたい」——その目標を、一緒に持ちたいと思っています。

圧迫骨折後に痛みが続いている方、動くことが怖くなっている方は、ぜひ一度ご相談ください。骨の状態を確認しながら、筋膜の固定化にアプローチし、安全な範囲で動ける身体を一緒に目指します。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ。

拝志フィジカルセラピー ファシアラボ 院長 拝志 神谷町・虎ノ門

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投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。