座り続けることが、なぜ腰に負担をかけるのか。

デスクワーカーの腰痛・第1章・第1話 なぜデスクワークで腰が痛くなるのか

こんにちは。神谷町の筋膜ケア専門院【拝志フィジカルセラピー ファシアラボ】です。
「仕事中はずっと座っているから、腰が痛くなるのは仕方ない」と思っている方に、読んでほしい記事です。

デスクワークで腰が痛くなる理由を、「姿勢が悪いから」「筋力が弱いから」と説明されることが多いです。それは間違いではありません。ただ、それだけでは説明がつかないことがある。

姿勢に気をつけているのに痛い。体幹を鍛えているのに痛い。少し休んでも、また仕事を始めると痛くなる。そういう経験をしている方は少なくないと思います。

「動かない」ことが組織に何をするか

身体は、動くことを前提に設計されています。筋肉も筋膜(ファシア)も、適度に動かされることで、血流が保たれ、組織の水分状態が維持され、柔軟性が保たれます。

座り続けるということは、腰まわりの組織が長時間、ほぼ同じ状態に固定されるということです。動きがなくなると、筋膜の水分が失われやすくなり、組織の滑走性が低下し、少しずつ「固まった状態」が定着していきます。

これは、姿勢の良し悪しとは別の問題です。どれだけ正しい姿勢で座っていても、長時間同じ状態が続くこと自体が、組織にとって負担になります。

デスクワークの腰痛は、「姿勢が悪いから」だけではない。
「動かない時間が長い」ことが、
組織の質を少しずつ変えていきます。

筋肉の表面(ファシア(筋膜)の線維)

なぜ「慢性化」するのか

最初は、少し休めば楽になっていたはずです。週末にゆっくりすれば月曜には回復していた。それがいつの頃からか、休んでも戻りきらなくなった。

これは、組織の「質の変化」が積み重なってきているサインです。筋膜の固定化や粘性の変化が進むと、一晩休んだくらいでは元に戻らない状態になっていきます。

「最近ずっと腰が重い」「朝起きた時点ですでに腰がだるい」という感覚は、こういった組織の変化が背景にあることが多い。疲れや年齢のせいだけで片付けてしまうには、もったいないサインです。

「仕事中だけ痛い」ではなくなる前に

デスクワークの腰痛は、最初は「仕事中だけ」の症状です。仕事を終えて動き始めると楽になる。ただ、この段階を放置していると、仕事以外の場面でも症状が出るようになっていきます。

買い物で少し歩いただけで腰が重くなる。映画館で座り続けられない。朝の支度のとき、前かがみがつらい。日常の動作が、少しずつ制限されていく。

早い段階で「この腰痛は何が起きているのか」を見極めることが、慢性化を防ぐための第一歩です。

次回は、デスクワーカーの腰痛に「筋膜(ファシア)」が深く関わっている理由について書きます。

慢性腰痛や背中の凝りを根本から改善したい方は、神谷町駅徒歩1分のファシアラボへ。

拝志フィジカルセラピー ファシアラボ 院長 拝志(神谷町・虎ノ門)

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次の話 → デスクワーカーの腰痛に「筋膜」が深く関わっている理由

シリーズ名:「デスクワーカーの腰痛、その正体。」

Series

デスクワーカーの腰痛、その正体。

第1話 座り続けることが、なぜ腰に負担をかけるのか。 第2話 デスクワーカーの腰痛に、筋膜が深く関わっている理由。 第3話 「同じ姿勢を続ける」ことが、身体に何を起こしているのか。 第4話 姿勢に気をつけているのに、なぜ腰痛が治らないのか。 第5話 毎日ストレッチしているのに、腰痛が楽にならない理由。 第6話 休んでも、もう治らない。そう感じたことはありますか。 第7話 座っているときだけ腰が痛い。立つと楽になる、あの感覚。 第8話 椅子から立ち上がるとき、腰が伸びるまでが怖い。 第9話 午前中は大丈夫なのに、夕方になると腰が限界になる。 第10話 「腰が痛い」というより、背中全体が重だるくて仕方ない。 第11話 いろいろ試したのに、なぜデスクワークの腰痛は治らないのか。 第12話 仕事をやめずに、腰痛を改善していくために。 最終話 このシリーズを読んでくれた方へ。当院が伝えたかったこと。

投稿者プロフィール

拝志陽介
拝志陽介拝志フィジカルセラピー代表
私が「筋膜(ファシア)」に注目するようになったのは、オーストラリアのカイロプラクティック大学で学んでいたとき、自分自身が背中の痛みや頭痛に悩まされたことがきっかけです。
その痛みの原因が「筋膜」にあることに気づき、出会ったのが、筋膜に振動刺激を与えてアプローチする「マイオセラピー」でした。
自分の身体でその効果を実感できたからこそ、この施術法は自然と、私の施術の中心になっていったのです。